...外(ほか)のことではずぼらだけど...
江戸川乱歩 「疑惑」
...ずぼらどころか、彼は人一倍に丹念で刻明な気質で、人一倍に努力家で勤勉で、人一倍に几帳面で、そして人一倍に理論的な人間だったのである...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...あゝずぼらじゃあ手が附けられない...
谷崎潤一郎 「幇間」
...ずぼらなおもしろい奴に違いない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...抜出して見れば是といつて悪くなつたわけではなかつたが……可なり目に立つのは小使共のずぼらであつた...
中原中也 「校長」
...ずぼら型といわれますが...
中谷宇吉郎 「鉛筆のしん」
...少しずぼら過ぎるが...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...こんな所ではずぼらをするに限るのであって...
中谷宇吉郎 「雪」
...君たちはひどくずぼらだな」「道が遠かったんです」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「ずぼら亭」、セリフ、いくらもないが、弁士の役だから、入れごともして、兎に角ごま化せた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...町並の看板のように生真面目であるそして彼等はドルメンの淫売窟えぞろ/″\入って行く傍の板壁には次の青札が懸っている――健康第一!彼等は出来るだけずぼらに臓腑のめん/\の仕切りえ腰掛け...
槇村浩 「京都帝国大学(十四行詩)」
...若い時分をずぼらにでたらめに暮らしすぎたため転落し...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...この時の内弟子らしからぬ大ずぼら振りは...
正岡容 「わが寄席青春録」
...ほかにいろいろずぼらなところはあっても...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...時折、彼はまあこんな風に考える――僕は今のように暮していて、変わろうともせず、変わることもできず、ずぼらで強情で、ほかには誰一人考えもしないようなことにも気を使っているが、これはちょうどこのくらいにしておいて、これ以上進んではいけないのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ずぼらな気性なぞが手伝わなかったならば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...實は非常にずぼらのやうに見えてあにはからんや大きく結末の數字はちやんと事前に掴んでゐる人...
吉川英治 「折々の記」
...いくら盗賊の通癖とはいってもあまりにずぼら過ぎる...
吉川英治 「親鸞」
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