...すれ違ふ度に谷崎氏の顔をじろじろ見ないものは一人もなかつた...
芥川龍之介 「谷崎潤一郎氏」
...しかしこの場合における諸関係を十分に研究すれば多分この困難からの活路を見出すことができるであろう(これについては次章で更に述べる)...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...此の自分の境遇には何所にも幸福の光が無いとすれば...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...斯(か)うすれば一方(ぱう)から言(い)へば爲替(かはせ)の急激(きふげき)なる騰貴(とうき)を防(ふせ)ぐことが出來(でき)る...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...しかし兎もすれば...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...併し土偶を調査(てうさ)すれば慥に二種有りし事知らるるなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...しか宣んすれば默然と衆人共に鳴靜む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...統一的な世界観に基き又は之に対応する処の方法・論理であったとすれば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...月の光がうすれて...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...但し米屋酒屋の勘定を支払わないのが志士(しし)義人(ぎじん)の特権だとすれば問題は別である...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...龍之口に出頭すれば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...矛盾を含むとすれば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...どこかただでとまる青天井(あおてんじょう)の下を見つけさえすればいいのだから...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...彼等が帽子をとるとすれば...
三木清 「哲学入門」
...一方で家の爲といふのを楯(たて)にすれば...
三島霜川 「平民の娘」
...ユリウス・カエサルの例をただ一つ挙げさえすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その共同生活の秩序が保たれていたものとすれば...
矢部貞治 「政治学入門」
...大連を明日立たんとて荷づくりを夜更けてすれば旅役者めく予等の一週間滞在した大連の印象が甚だ快適なものであつたのは...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
便利!手書き漢字入力検索