例文・使い方一覧でみる「すり」の意味
スポンサーリンク...人々の愛心がどん底からゆすりあげられて思わず互に固い握手をしてすすり泣いていた... 
有島武郎 「クララの出家」
...なだれにうたれて磨断（すりきら）れたる也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それは檻（てすり）に雕彫（ちょうこく）をした朱の窓（まど）の見える美しい舟であったが...
田中貢太郎 「西湖主」
...宵からぐつすり...
種田山頭火 「其中日記」
...かかとのゴムがだいぶすり減っている...
寺田寅彦 「試験管」
...一ぺえ飲んで寝なよ……」しつこく与八のそばへすりよって...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぐっすりと休ませていただきます――というようなことを...
中里介山 「大菩薩峠」
...疲れてぐっすり寝込んだ寝入りばなをＹ君が叩き起して...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...満ち足りた気持でぐっすりと寝入る...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...祖母をさすりに毎晩交替でくる...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...身体をゆすりながら部屋を通って歩いたり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ああ、と彦太郎が放心したように答えると、なんだ、こりゃ、誰がこんないたずら書をしやがったか、と、トラックの文字を読みかけたが、ふと声をひっこめ、くすりと笑って、なに、エボオツトヒノカバと反対から読んで、なんのことか、子供が習字の稽古でもしたんだろう、仕様がない、と口を尖らせ、一人でぶつぶつ云いながら、雑巾（ぞうきん）を濡らして拭いた...
火野葦平 「糞尿譚」
...冬木のほうへ椅子をすり寄せた...
平林初之輔 「五階の窓」
...大きなコンプルーが声を立ててすすり泣（な）きを始めた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...いまとは異（ちが）ってそのころは武士町の高窓（たかまど）に灯がうっすりと漏れているだけで...
室生犀星 「ゆめの話」
...一玄は辞儀して、膝ですり寄った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...庭園の隅の休憩所に擬した物に壁へ鍵の手に狐格子（きつねがうし）を廻（めぐ）らし其（その）上に刷硝子（すりがらす）の角行灯（かくあんどう）を掛けて中に電灯を点（つ）け...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...頭を地へすりつけたりしていた...
吉川英治 「三国志」
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