...一度唐土(ひとたびもろこし)にさすらって...
芥川龍之介 「邪宗門」
...女の身そらをただひとり米国の果てまでさすらって行くのを葉子は格別なんとも思っていなかった...
有島武郎 「或る女」
...アンデルセンは一生のあいだ旅から旅へとさすらって歩いた...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...すらっとして中肉中脊...
泉鏡花 「活人形」
...死生の間をさすらったが...
海野十三 「爆薬の花籠」
...すらっと背の高いおとなの人が...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...すらっと上半身が水面から躍りあがった...
太宰治 「魚服記」
...水泳のダイヴィングのようにすらっと白く一直線に車輪の下に引きずりこまれ...
太宰治 「秋風記」
...だがいたすらっぽい様子で言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...すらっとしたものなの……志貴子の追悼会をやったあとで...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...すらっとした後ろ姿を拝見しただけだったが...
久生十蘭 「金狼」
...どう見ても、すらっとも、細くなったようにもみえない...
久生十蘭 「だいこん」
...だいいちいくらかすらっとして見えるだけでもたしかにこのほうがいい...
久生十蘭 「だいこん」
...その葬られた山の奥などをしょんぼりとさすらっているような切ない感じで...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...遠い旅路をさすらっているとか...
正岡容 「寄席」
...そして父の土地から遠くさすらって...
松永延造 「職工と微笑」
...ものうげに滑らかにやすらっているし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...欧洲を町から町にさすらって歩いたのです...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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