...かの女の浅はかな性質としては、もう、国府津に足を洗うのは――はたしてきょう、あすのことだか、どうだか分りもしないのに――大丈夫と思い込み、跡は野となれ、山となれ的に楽観していて、田島に対しもし未練がありとすれば、ただ行きがけの駄賃として二十円なり、三十円なりの餞別(せんべつ)を貰ってやろうぐらいだろう...
岩野泡鳴 「耽溺」
...ほんとうにそこへ行くのは、あすのことです...
江戸川乱歩 「影男」
...その船の中の竹簀(すのこ)に塗つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...左右の桟敷(さじき)は竹牀簀(たけすのこ)薦張(こもばり)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その船の中のすのこには...
鈴木三重吉 「古事記物語」
......
高浜虚子 「俳句への道」
...あすのことは明日...
太宰治 「碧眼托鉢」
...きよすのころにおみそめなされたお茶々どのをしたわれて来られたのかとさっせられます...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...更衣場の竹の簀子(すのこ)の上に膝まずいて...
富田常雄 「面」
...天井の煤竹(すすたけ)の簀子(すのこ)から...
中里介山 「大菩薩峠」
...上はほんの二た坪ほどの簾子張(すのこばり)ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...起き出でて簀子(すのこ)の端に馬と顔突き合わせながら口そそぎ手あらいす...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...――どうせ夕飯これからなんでしょう」問答が朝子の手を洗っている小さい簀子(すのこ)の処まで聞え...
「一本の花」
...福岡の簀子町(すのこまち)という処に京染悉皆屋(きょうぞめしっかいや)の小店を開いていた渡り者のGという三十男を引っ張って来て間に合わせる事になったが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...簀子縁(すのこえん)から降りて...
吉川英治 「剣の四君子」
...廂(ひさし)の下の竹簀子(たけすのこ)は元よりのこと...
吉川英治 「親鸞」
...うすうすのことは誰でも察していたのである...
吉川英治 「茶漬三略」
...普通ならばあすのことなどどうにも仕様のないことなのだが...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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