...清閑の所産であるべきものだとは思ふ」と云つてゐる...
芥川龍之介 「解嘲」
...その前に閑人(ひまじん)が五六人...
芥川龍之介 「長江游記」
...十六 文学的未開地イギリスは久しく閑却してゐた十八世紀の文芸に注目してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...農業に關する問題が特に閑却されて來たといふ譯ではなかつたが...
石川啄木 「農村の中等階級」
...閑つぶしに頭でもふってみようかといった風の振方である...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ある閑寂な貸席で...
徳田秋声 「挿話」
...艦体一転して左舷敵に向かい右舷しばらく閑なる間とを除くほかは...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...今度はしばらくその悠々閑々たる長持氏と行を共にし...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの炉辺閑話が開かれるらしいから...
中里介山 「大菩薩峠」
...閑斎は悪い野郎だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...森閑と、静まりかえっている...
火野葦平 「花と龍」
...もう客間は閑散とし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...滝野はたゞさういふ閑寂な風景を描出したつもりなのだ...
牧野信一 「蝉」
...私達は身にあまるこの恩寵を等閑にしてはならぬ...
室生犀星 「愛の詩集」
...「豆日草堂小集」の詩に、「春至未趨城市間、梅花鳥哢一身閑、那知雪後泥濘路、吟杖相聯訪竹関」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...無用の閑事業中の無用の閑事業である...
夢野久作 「能とは何か」
...松井友閑(まついゆうかん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...森閑(しんかん)として...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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