...通り少なき広い街路(まち)は森閑として...
石川啄木 「札幌」
...逸早く閑人(ひまじん)の耳につくものだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...有閑好色紳士めいた鼻のわきの小皺(こじわ)とが...
谷譲次 「踊る地平線」
...または荷船の込合(こみあ)う堀割近くにある閑地には...
永井荷風 「日和下駄」
...閑人(ひまじん)の閑つぶしとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...寺尾は真中へ一閑張(いっかんばり)の机を据えて...
夏目漱石 「それから」
...小閑を得て訪(おと)ずれると...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...もう白い灰になってしまって森閑としています...
林芙美子 「クララ」
...この四隣(あたり)はいづれも閑靜(かんせい)にて...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...」「閑吉や五郎は手先につかはれて...
牧野信一 「武者窓日記」
...時候は立春、暮春(ぼしゅん)、余寒(よかん)、暖(あたたか)、麗(うらら)、長閑(のどか)、日永(ひなが)の類をいふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...有閑の上流生活において腐敗させられてゆく人間の生活力として把えているところも面白い...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...「閑話休題」蕎麦は栄養価値中...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...いかに多くの事蹟を閑却していたかを...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...町場がただの村よりもなお森閑となるのにも不思議はないが...
柳田国男 「雪国の春」
...余りに閑(ひま)なきは精神(こころ)の貧困を来す...
吉川英治 「新書太閤記」
...われわれはまだ安閑としていすぎるかも知れぬ」「榾(ほた)に暖(ぬく)まっているのも何か勿体(もったい)ない気がするのう」「励もう」「ム...
吉川英治 「親鸞」
...人の住んでいる閑地らしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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