...すっと立ち上がったのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...待っていた馬車の中へすっと消えてしまった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...胸がすっとします...
谷崎潤一郎 「幇間」
...すっと消えると共に...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...たしかに蒼ざめてると思えるへんに白い顔に、眼が大きく見据えられ、首をすっと伸し、右肩を少しく落しかげんにして、襟をきっと合わせた黒っぽい着物の胸から下は、夕闇にとけこんでいて……なにか亡霊にも似た、それが、田中正子でした...
豊島与志雄 「土地に還る」
...すっと一筋の蜘蛛の糸が彼の眉のあたりに懸った...
豊島与志雄 「囚われ」
...そのまますっと消えていった...
豊島与志雄 「未来の天才」
...すっと這入(はい)って来たのが秀造さんだという...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
... ぬすっと!」ピーターは もう びっくりして ふるえあがって にわじゅうを かけまわりました...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「あなうさピーターのはなし」
...斯うすっとしていないのが多くて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ぬすっとに金を盗まれて顔がどうのということもねえ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...わしの箪笥(たんす)の抽斗(ひきだし)が明いて中の衣服(きもの)が皆んな失(な)くなったよ」と俄(にわ)かに騒いで「ぬすっとうめ」と表へ駆け出す...
村井弦斎 「食道楽」
...すっと小屋の奥へ入って昼寝をしてしまった...
柳田国男 「山の人生」
...それがなんで人殺しだ」「長が泥棒ならうぬは男ぬすっとの男強盗のはっつけあまだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「なんだと」彼の眼はすっと細くなった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...いつものかぼちゃだ」そしてくすっと笑った...
山本周五郎 「さぶ」
...なにを……」「云いましょうか」彼の額がすっと白くなった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...すっと起って、足拍子(あしびょうし)を踏み出しながら...
吉川英治 「私本太平記」
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