...すっと空が明るくなる...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...すっと雪を被(かつ)いでいるにつけても...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...すっと袖の香とともに...
泉鏡花 「怨霊借用」
...「つまりおやじさんの自家用酒という名目にしてあるのかね?」「それが逆なんですよ」フクさんは以前はぶすっとした無愛想な女で...
梅崎春生 「凡人凡語」
...とたんに人の顔がすっと浮上った...
大坪砂男 「浴槽」
...すっと胸がひらけて...
太宰治 「新ハムレット」
...玄関から丈(たけ)の高い庇髪(ひさしがみ)の美しい姿がすっと入って来たが...
田山花袋 「蒲団」
...草履の裏を見せないですっすっと歩いていた...
豊島与志雄 「道化役」
...そのぬすっと待て...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ぷすっとふくれていたが...
久生十蘭 「雲の小径」
...胸もすっとなるんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...たうたうすっとはなれて...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ジョバンニを見てくすっとわらいました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...やっとこすっとこ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ああいうのを昔のことわざでぼうせき(望蜀(ぼうしょく)?)の欲っていうだ」「銀の野郎もまた」と云って倉なあこはくすっと笑った...
山本周五郎 「青べか物語」
...一人の老人がすっと立ちあがった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「今日は御苦労だった」政右衛門はぶすっとした顔で去った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...……男はみんな女どもによって燔祭(はんさい)にあげられる小羊なんだぜ」おれは空腹のときみたように下腹からすっと力がぬけてゆくのを感じたと思う...
山本周五郎 「陽気な客」
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