...すっと惜しげもなく消えてしまって...
有島武郎 「或る女」
...もうひとつ」すっと手をのばして...
高見順 「いやな感じ」
...すっと感じられて...
太宰治 「女生徒」
...すっとからだが軽くなり...
太宰治 「パンドラの匣」
...すっと立って行ったというのは...
太宰治 「パンドラの匣」
...黒い影がすっと掠めて...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...すっと通った鼻筋が白々しく澄していた...
豊島与志雄 「反抗」
...その立姿が、すっと伸びて、まだ更に伸び上ろうとしてるかのようだった...
豊島与志雄 「古井戸」
...あの盗人(ぬすっと)めも自分で自分の身体を始末して行ってしまったし...
中里介山 「大菩薩峠」
...風がすっと通ってゆき...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...百のお喋りをしたよりも胸がすっとして...
林芙美子 「泣虫小僧」
...カン蛙はまだすっすっと歩いてゐます...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...一寸御免なさい」すっと教室へ入って来て...
宮本百合子 「「うどんくい」」
...ぬすっとの汚名をきせられ...
山本周五郎 「さぶ」
...すみのやつだってわけを聞けば首を振るかもしれねえぜ」痩せた男はくすっと笑った...
山本周五郎 「ひとでなし」
...身をちぢめてすっと出て来ると...
山本周五郎 「風流太平記」
...「私は殿のすぐうしろにおりました」と民部は云った、「殿が鞭でさされましたとき、二三十間かなたの杉の木陰に鹿がいて、そのまますばやく、森の奥へ走りこむのを認めました」「すっとだ」と光辰は手まねをした、「こんなふうに、すっと、森の奥のほうへ」「お口数が過ぎます」と重太夫は睨みつけ、光辰の口のあたりを指さした、「お拭きあそばせ」そして、光辰が口のまわりを袖で拭こうとすると「懐紙」と云いながら、自分のふところを押えてみせた...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...ぶすっと突き抜けると...
吉川英治 「松のや露八」
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