...……しとやかな姉さんが、急に何だか、そわついて、あっちこっち(みまわ)しましたが、高い処にこう立つと、風が攫(さら)って、すっと、雲の上へ持って行(ゆ)きそうで危(あぶな)ッかしいように見えます...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...下女のおはまがそっと横目に見てくすっと笑ってる...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...頭を水面に、すっと高く出し、にこにこ笑いながら、わあ寒い、寒いなあ、と言い私のほうを振り向き振り向き、みるみる下流に押し流されて行った...
太宰治 「乞食学生」
...すっと胸がひらけて...
太宰治 「新ハムレット」
...私は決してお前を怒っているのではないのだ……私はお前には」「立ち聞きをなすっといて私が叱られては堪(たま)りませんわね」とピシッと彼女は極め付けた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...すっと石碑から離れると同時に...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...彼が音もなくすっと入って来た...
豊島与志雄 「蠱惑」
...木立の陰に霧がすっと靉いていた...
豊島与志雄 「反抗」
...すっと捜って行きますと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...盗人(ぬすっと)軍団が何を企んでいるのか……」ジェシが落ち着き払って言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ぶすっと不機嫌なのは朝同様だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...すっと引っぱって...
宮本百合子 「一刻」
...身体のキツクねえ仁が夏場無理ばすっと...
三好十郎 「斬られの仙太」
...すっと音のしないように立って自分の室へ行った...
室生犀星 「香爐を盗む」
...「晋太郎は江戸へまいります」「…………」「江戸へゆくほうがよいと思います」志保はからだから何かがすっと抜け去るように思った...
山本周五郎 「菊屋敷」
...あの女のすっとぼけが...
山本周五郎 「季節のない街」
...すっと女の側へ寄った...
山本周五郎 「風流太平記」
...木剣が斜めになると同時に、すっと、軽く、腰がおち「えっ」という気合がとんだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
便利!手書き漢字入力検索
