...然し書斎の仕事からすっかり解放された時のヘルンは実に春風駘蕩たる幸福感に満ちみちてゐました...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...眼をすっかりやられて...
高見順 「いやな感じ」
...――すっかり、他人におなりなすったのねえ...
太宰治 「愛と美について」
...そこがすっかり焼けてしまってね……驚いたよ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それから先がすっかり曖昧になってきました...
豊島与志雄 「旅だち」
...扉も窓もすっかり閉め...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...さすがのあたしもすっかり照れて...
久生十蘭 「だいこん」
...一人の人間だったらすっかり参らせてしまって途方に暮れさせる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...本人はすっかり忘れています...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...若い補祭はすっかりどぎまぎして...
牧逸馬 「双面獣」
...いつかすっかり黒雲重く垂れこめてしまっている川向こうの景色へ...
正岡容 「小説 圓朝」
...すっかりわかると...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...すっかり声が錆(さ)びたのです...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...紅葉山人の全集をすっかり読んだ事がなかった...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...わたくしも自分のことをすっかり申上げ...
山本周五郎 「あだこ」
...すっかり女らしくなってい...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...もう出るところだったでようございましょ」「すっかり汗なんだ...
山本周五郎 「新潮記」
...すっかり心をとろかせた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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