...すごすごと引き返さねばならなかった...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...無念の思入で畳をすごすごと退(さが)る処は...
泉鏡花 「薄紅梅」
...すごすごと家を出た...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...余計なことをすると承知しないぞ」「でもお母さんが笑ったから」「煩い」新一はすごすごと己(じぶん)の寝床へ帰った...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...お庄は裏通りをすごすごと帰って行った...
徳田秋声 「足迹」
...やがてすごすごと引き返して行った...
徳田秋声 「黴」
...すごすごとそこを出て行った...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...すごすごと帰っていった...
豊島与志雄 「鯉」
...私は木から落ちた猿のやうにすごすごと糸瓜の絵をもつて家へ帰つた...
中勘助 「銀の匙」
...すごすごと帰っていった...
永井隆 「長崎の鐘」
...すごすごと舞い戻る途中...
中里介山 「大菩薩峠」
...すごすごと外の道へ出ていった...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...すごすごと引揚げて行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すごすごと帰る人間が多くなったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すごすごとついて行った...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...濠端(ほりばた)をすごすごと去(さ)った...
吉川英治 「神州天馬侠」
...すごすごと下山する日も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...固めを解いてはいかん」静厳に一喝(いっかつ)されてすごすごと...
吉川英治 「親鸞」
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