...エリーザはおにいさまたちをすくうことを心におもいながら...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...なんとかして第六号艇をすくう道はないかと...
海野十三 「怪星ガン」
...もうすでに危かった部下の一命をすくうことができました...
海野十三 「怪塔王」
...おれたちの生命(いのち)をすくうこともあるかもしれないのだからなあ...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...この艇をすくうことはできやしないよ...
海野十三 「太平洋魔城」
...食堂といふのも古びた疊の敷いてある八疊二間に食卓が置いてあつて大きな飯櫃(おはち)がどかんと据ゑてあつてめい/\肩から突込むやうにして御飯を拯(すくう)ふのである...
高濱虚子 「俳諧師」
...私たちは誰もすくうことは出来ないだろうと心配した...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...霊(たま)も体(たい)もそのまま霞(かすみ)のうちに融(と)け去りてすくうも手にはたまらざるべきお豊も恋に自己(おのれ)を自覚し初(そ)めてより...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...少し荒っぽい方では泥鰌(どじょう)をすくう...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「エエしまった!」米友の突き出す槍を兵馬は下からすくうて撥(は)ね返してしまったらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...百人のいのちをすくう望みにもえて...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...百人の人のいのちをすくうという大望をはたせば...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...千百万人をすくう道を考えて...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...此の侯爵邸はもと中城御殿(なかぐすくうどん)と稱し...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...とてもそれでにいさんたちをすくうことはできなかろうよ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「十二人兄弟」
...簗にかかる鮎を手網ですくうように...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...いかにも田舎(いなか)役人らしい権柄(けんぺい)で顎(あご)をすくう...
吉川英治 「江戸三国志」
...この荒(すさ)び果てた法界の暗流(あんる)と濁濤(だくとう)をすくう名玉となるかも知れない...
吉川英治 「親鸞」
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