...その耳まで裂けるという梳櫛(すきぐし)のしかもそれが燃えるような朱塗であった...
泉鏡花 「遺稿」
...髷(まげ)のあたまを梳櫛(すきぐし)で撫(な)でているお久の傍(そば)に...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...梳櫛(すきぐし)を入れて雲脂(ふけ)を取ってもらっているところへ...
徳田秋声 「縮図」
...石畳の模様に同の字の紋所染めたる暖簾(のれん)のかげには梳櫛(すきぐし)すき油など並びたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...梳櫛(すきぐし)を組む家...
柳宗悦 「全羅紀行」
...この部落では梳櫛(すきぐし)の色附(いろつけ)に昔から尿を使うといわれる...
柳宗悦 「全羅紀行」
...於六という女が作り始めた梳櫛(すきぐし)であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...「みっちゃん」とおつねが梳櫛(すきぐし)を使いながら云った...
山本周五郎 「ひとでなし」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??