...のみならず地下水の石を鑿(うが)つやうにじりじり実行へも移らうとしてゐた...
芥川龍之介 「或社会主義者」
...じりじり彼の心を捉(とら)えて行った...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...Nさんはじりじり引き戻されながら...
芥川龍之介 「春の夜」
...それにしてもじりじりして来る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...じりじりと動き出す...
梅崎春生 「幻化」
...にわかにじりじりと暑さをくわえて肌を焼きつける...
海野十三 「恐竜島」
...僕はじりじり硬直をはじめた...
太宰治 「道化の華」
...秋の日がかんかん照りつけるので柿の葉が乾燥してじりじりと巻き上がるのでいつの間にかそっくりと雀を包んで動けないように縛ってしまう...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...じりじり疼痛(とうつう)を我慢していることから思えば...
徳田秋声 「仮装人物」
...何れにしても運命はじりじりと光子の上に迫って来つつある...
豊島与志雄 「生あらば」
...じりじり二人を包囲しかけた...
直木三十五 「南国太平記」
...じりじりと焼きつける田の底頭上には...
長沢佑 「白い魔の手」
...そのうちにもじりじりとせまってくる...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...弥八 (じりじり下がる)茂兵衛 お前...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...T「喜平次の馬鹿野郎!斬られて了え!」(少し大きな字)有馬喜平次を先頭に紫羽織十五人組が抜刀でじりじり迫る...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...額のあたりからじりじりと蒼(あお)くなった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...じりじりと前へ出ている...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここへ出てうせたが最後――」八ツ目のわらんじをじりじりと縁近くへ踏みすすめ...
吉川英治 「親鸞」
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