...』とお爺(じい)さんは私達(わたくしたち)夫婦(ふうふ)に向(むか)って諄々(じゅんじゅん)と説(と)ききかせて下(くだ)さるのでした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...その二等車の前にも車両がつながっていましたが、そこの乗客たちも、このさわぎを知って、そう立ちになり、はんたいのほうへ逃げだし、じゅんじゅんに、さわぎがつたわっていって、列車ぜんぶが、恐ろしい混乱におちいりました...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...社会秩序のローマン主義を諄々(じゅんじゅん)と教えるものである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...あまり皮肉にならないように諄々(じゅんじゅん)と話して行きましたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...かえって諄々(じゅんじゅん)として教えるの態度をとりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...素人(しろうと)に向っても諄々(じゅんじゅん)として説くことを厭(いと)わない気風を持っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...三位から討幕の秘計を諄々(じゅんじゅん)と聞かされてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...君は少しも顧慮(こりょ)する気色(けしき)も見えず醇々(じゅんじゅん)として頭の悪い事を説かれた...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...それからそれとわたしたちは順々(じゅんじゅん)に番組を進めていった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...じゅんじゅんに手をのけていって...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...じゅんじゅんと話して下さるのであった...
武者金吉 「地震なまず」
...諄々(じゅんじゅん)として説いて聞かすものですから...
吉川英治 「江戸三国志」
...そして諄々(じゅんじゅん)と...
吉川英治 「三国志」
...一同の首がそれに伸(の)びて順々(じゅんじゅん)にひろい読みしてゆくと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そのことばについてじゅんじゅんに姓名(せいめい)を明かしていくと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...逐一(ちくいち)諄々(じゅんじゅん)とはなしてゆき...
吉川英治 「新・水滸伝」
...平次郎の耳の垢(あか)の隙間から諄々(じゅんじゅん)と入ってくる上人のことばは...
吉川英治 「親鸞」
...醇々(じゅんじゅん)と説きだした...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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