...◇オモチヤの十徳(じゅっとく)一...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...あまり語りたがらなかったね」加納はハゼを鍋にじゅっと投げ込んだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...接触しても別にじゅっともすうとも云わない...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...それを細君が太い箸でつまみ上げて皿の上にのせてくれるのに醤油の数滴をたらすとじゅっといってしみ込むのである...
中谷宇吉郎 「室鰺」
...焼小手(やきごて)で脳味噌をじゅっと焚(や)かれたような心持だと手紙に書いてあるよ」「妙な事があるものだな」手紙の文句まで引用されると是非共信じなければならぬようになる...
夏目漱石 「琴のそら音」
...しまいには焼火箸(やけひばし)のようにじゅっといってまた波の底に沈んで行く...
夏目漱石 「夢十夜」
...じゅっと苦味(にが)いやにが舌に来る...
林芙美子 「晩菊」
...土瓶(どびん)の水をじゅっとかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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