...この水のじくじくした沼の岸にたたずんでひとりでツルゲーネフの森の旅を考えた...
芥川龍之介 「日光小品」
...じくじくした赤土を残して...
芥川龍之介 「水の三日」
...じくじくと考えている彼の眼がきゅうに輝きだして...
有島武郎 「星座」
...踏(ふ)み散らしじくじく湿(しめ)っていて...
伊藤左千夫 「落穂」
......
高見順 「死の淵より」
...渣滓(おり)の滲み込んでいるじくじくした樽の破片にかじりついて...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...忸怩(じくじ)たらしむるものなくんばあらず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その眼がまたすぐにじくじく水気ずいてきて...
豊島与志雄 「黒点」
...堅く丸めて落すんだよ」「じくじく濡(ぬ)れてるから...
夏目漱石 「二百十日」
...じくじく湧(わ)いたものを...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...翌日は一日中じくじくと眼の中が痛む...
北條民雄 「発病」
...草履(ぞうり)の下では水ぎわの泥土がじくじくと踏みつけられた...
本庄陸男 「石狩川」
...この年少時代に書いた満々たる希望に対して転(うた)た忸怩(じくじ)たらざるを得ない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...じくじくした時雨つづきの...
室生犀星 「笛と太鼓」
...忸怩(じくじ)たるものがあった...
森鴎外 「カズイスチカ」
...その大部分のものは古い潰瘍でじくじくしており...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...じくじくと腐っていた...
横光利一 「上海」
...あるいは大官大寺九重(だいかんだいじくじゅう)の塔の建築家...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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