...急にしんとするほどあたりが静かになりました...
有島武郎 「一房の葡萄」
...苧殻(おがら)の燃(もえ)さし、藁の人形を揃えて、くべて、逆縁ながらと、土瓶をしたんで、ざあ、ちゅうと皆消えると、夜あらしが、颯(さっ)と吹いて、月が真暗(まっくら)になって、しんとする...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...葉や株のむくつけきに似もやらず、なんとその花の清楚なことよ、気高いかおりがあたりにただようて、私はしんとする...
種田山頭火 「白い花」
...あたりがしんとする...
寺田寅彦 「軽井沢」
...耳がしんとするほど静かであった...
徳田秋声 「黴」
...僕はずしんとする...
原民喜 「魔のひととき」
...四邊(あたり)がしんとすると神經も落着く...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...三秒ばかりしんとする...
宮沢賢治 「家長制度」
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