...鼻をおさへると同時に銀(しろがね)の提に向つて大きな嚔(くさめ)をした...
芥川龍之介 「芋粥」
...銀(しろがね)をあざむく鱗(うろこ)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...一滴(ひとつ)二滴(ふたつ)の銀(しろがね)の雫を口の中に滴らした...
石川啄木 「葬列」
...日盛(ひざかり)にも白銀(しろがね)の月影をこぼして溢(あふ)るるのを...
泉鏡花 「瓜の涙」
...金(くがね)銀(しろがね)をはじめて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...忘れぬまみ夏野の媛の手にとらすしろがね籠(がたみ)...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...白金(しろがね)...
中里介山 「大菩薩峠」
...出征してから白銀(しろがね)の筋は幾本も殖(ふ)えたであろう...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...銀町(しろがねちやう)にはそんな者は一人もないに相違ないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...みんな本銀町(ほんしろがねちょう)の巴屋三右衛門(ともえやさんえもん)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうも」「手前は銀町(しろがねちやう)の方を見て居るんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「銀(しろがね)も黄金も玉も何かせんです!金を持つより...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...六八六調等にて終六言を夕立や筆も乾かず一千言ぼうたんやしろがねの猫こがねの蝶心太(ところてん)さかしまに銀河三千尺炭団(たどん)法師火桶の穴より覗(うかが)ひけりの如く置きたるは古来例に乏しからず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかもその句はぼうたんやしろがねの猫こがねの蝶(ちょう)といふ風変りの句なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...そうしてあとには只白銀(しろがね)の鏡だけが...
夢野久作 「白髪小僧」
...伊丹の城下に住んでいる白銀屋新七(しろがねやしんしち)という金銀細工の飾職人である...
吉川英治 「黒田如水」
...天下の稀種(きしゅ)を入れた鶉籠(うずらかご)やら黄金や銀(しろがね)の鳥籠で足のふみばもなくなったなどという話もある...
吉川英治 「私本太平記」
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