...直ぐフフンと鼻先であしらふ樣な氣持になつた...
石川啄木 「菊池君」
...しらふだと、どうしてもじたばたとする」枕もとの葡萄の実を一粒つまんだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...高き想い」の実践者ソーローとともに sober(しらふ)になり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...しらふでまともに見て...
太宰治 「父」
...素面(しらふ)なので温和(おとな)しく...
田中英光 「野狐」
...「ちかくよりてあひしらふに...
中里介山 「大菩薩峠」
...平生ならとてもこんなことが白面(しらふ)で云へたもんぢやあないさ...
南部修太郎 「S中尉の話」
...殆んど素面(しらふ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手拭(てぬぐひ)にしめしたりしたさうで――これは最初から素面(しらふ)だつたお蔦と卯八が見屆けてゐますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...實は素面(しらふ)も同樣で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その客をあしらふゆき子の態度から...
林芙美子 「浮雲」
...素面(しらふ)のようでもある...
火野葦平 「花と龍」
...ところが今はそのペトローヴィッチもどうやら素面(しらふ)らしい...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...苟くもその親たる者を虫ケラ同然に鼻であしらふ態度に到つては...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...わたしはまつたくのしらふの眼で凝つと空を見あげてゐた...
牧野信一 「痩身記」
...年をとった人にはしらふではなかなかやる気になれないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の運について何かしらふつうの人間のもたない確信をもっていたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...吉がしらふのときにきいてみた...
山本周五郎 「季節のない街」
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