...マルコはふくろをとりあげてしょんぼりと出かけました...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...しょんぼりと歩きながら考えたが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...しょんぼりと立(た)っている...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...しょんぼりとたたずんでいるではありませんか!「あらまあお藤さん...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...前より余計しょんぼりとなって玄関の閾(しきい)をまたいだのです...
田中英光 「オリンポスの果実」
...しょんぼりと何かを待ちながら黙りこんでじっとしていたのだ...
豊島与志雄 「山吹の花」
...もう呼んでも駄目だと思ったのでしょう、提灯をさげたまま、しょんぼりと、宮の台の原の真中に立ちつくしています...
中里介山 「大菩薩峠」
...林の中をしょんぼりと歩いていた浅吉さんの顔の色...
中里介山 「大菩薩峠」
...猫を一匹つかみ殺して、虫も殺さぬ娘を一人絶え入らせるだけの程度がせいぜいで、その前の晩か、後の晩かに、さほどの乱刃が月光の下に行われた京の天地とは……およそ方角の異った方へ、ひとり朧(おぼ)ろげな足どりをして、しょんぼりと、月夜の下に見えつ隠れつして、ふらふらと辿(たど)り行くのは、三条から白川橋、東海道の本筋の夜の道、蹴上(けあげ)、千本松、日岡(ひのおか)、やがて山科(やましな)...
中里介山 「大菩薩峠」
...お母さんがしょんぼりと子供のように...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...結局しょんぼりと廊下の外へ出て行った...
原民喜 「秋日記」
...月あかりでぼんやり仄明るくなっている飾場のほうを眺めると鯨がしょんぼりと寝ころんでいる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ちょうどやって来る二時の汽車を迎(むか)えるためにしょんぼりと腕(うで)をさげ...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...しょんぼりとしていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...しょんぼりと俯向いている...
吉川英治 「銀河まつり」
...しょんぼりとうつむいている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...五ノ五黒吉は、しょんぼりと、突立った儘、親方の遠のく、跫音を、聴いていた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...「せめて哀れと夕暮れにちらちら雪に濡れ鷺のしょんぼりとかあいらし」というような文句を...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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