...眞間の江や先づ引く汐に背き得ず靡く玉藻はすべなし吾君(わぎみ)いたづらに言(こと)うるはしみ何せんと君が思はむ思ひ若しも手古奈は詞には判然と言うて居れど...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...別状ございませんでした」夫人は少しも手抜りのなかったことを示そうとした...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...十分注意して少しも手掛りが残っていないのを確めた後...
江戸川乱歩 「心理試験」
...しかし少しも手答がない...
小泉八雲 田部隆次訳 「茶碗の中」
...少しも手が引けませんよって...
近松秋江 「狂乱」
...向うには少しも手傷を与えず...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...少しも手がかりを与えなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...薪が少しも手にはいりませんよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さしも手練の小森の矢先が...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しも手がかりはありません...
野村胡堂 「古銭の謎」
...そんな大それたことの出來る女ぢやねえ――つて言ひますぜ」「誰しも手前の戀女房を惡黨とは思ひたくなからう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その辺にはまだ多勢いるんだ」「あっしも手伝いますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あっしも手伝いましたよ」「お前たちが駆けつけた時は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...国民は少しも手を出だすべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...わたしも手紙をあげますわ...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...これこそ掘り出されたまま少しも手の加えられてない資料であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一人はしも手に、一人はかみ手に、また一人はよこ手にある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...教門のほうへは少しも手を廻していない様子ではないか...
吉川英治 「親鸞」
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