...蒼黄いろい空の下にしめやかな荒村(あれむら)があちこちに横たわっていささかの活気もない...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...今戸の家へ親戚一同が集ってしめやかな通夜(つや)をする事になったが...
海野十三 「白蛇の死」
......
種田山頭火 「行乞記」
...そして何とまじめな句かよ)・ほしものほどようほせた藤の花・ゆふべしめやかな土へまいてゆく・影は若葉で柿の若葉で(十二日の月)・ずんぶりぬれて枯れて一本松(追加)今日の買物一...
種田山頭火 「其中日記」
...しめやかな一日だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...・なつかしい足音が秋草ふんでくる(樹明君に)・壁の穴からのぞいて蔓草敬治君に三句逢へば黙つてゐればしめやかな雑草の雨・秋めいた雨音も二人かうしてをれば更けてかへるそのかげの涼しすぎる追憶一句・お祭の甘酒のあまいことも追加一句・草のあを/\はれ/″\として豚の仔が驚いてゐる八月三十日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...今日も雨、しめやかな日...
種田山頭火 「其中日記」
...夜はしめやかな雨となつた...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「旅日記」
...夏も末方のちと曇ってしめやかな晩方の事...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...このしめやかな、云ふに云はれぬ肉と心との官覺は、目にも見えず耳にも聞えないものにまで、明かに秋らしい色調を帶びさせて來る...
永井荷風 「蟲の聲」
...しめやかな沈黙がかなり長くつづいた時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...しめやかな音(おと)に雨(あめ)はなほ降(ふ)り續(つゞ)いてゐる...
水野仙子 「悔」
...さうして日の光だ、雨の音だ、清(すず)しい草花のかをり、木の葉のそよぎ、しめやかな霙、雪の羽ばたきだ...
室生犀星 「愛の詩集」
...ふと一種のしめやかな影がさすようにみえた...
山本周五郎 「風流太平記」
...荘厳に圧せられた人の心に優しいしめやかな手を触れる...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...窓外のしめやかな五月雨がしみじみと心にしみ込んで来た...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...確かにしめやかな情緒をさそい出さずにはいない秘めやかな力がある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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