...しめっぽい土の廊下に腹ばった...
海野十三 「火星兵団」
...この室内もどことなく潮の香くさく、しめっぽい...
海野十三 「太平洋魔城」
...しめっぽい秋の晩には...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...しめっぽい空気がご自分に毒なことぐらい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...そこからはしめっぽい風や神秘の気が吹きつけて来た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...フランボーはざわめく叢(くさむら)の上から鋤の刃をしめっぽい粘土の中へザックリと刺込んだが...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...十五日 今日のようなしめっぽい空気には墓の匂いが籠っておるように思う...
寺田寅彦 「窮理日記」
...しめっぽい熱帯の空気が鼻のあなから脳を襲う...
寺田寅彦 「どんぐり」
...わたしの好きで好きでたまらなかったあのしめっぽい落葉(おちば)のにおい...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「百姓マレイ」
...アフリカから来るしめっぽい...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...しめっぽい風の絶え間ない圧迫を顔に感じながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...しめっぽい匂いがムウと来る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しめっぽい埃(ほこり)くさい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...暗緑のしめっぽい木立を抜けるとカラリと晴れた日を充分(いっぱい)に受けて...
水上滝太郎 「山の手の子」
...しめっぽい、しっとりとした、楽しげな早春の夜...
宮本百合子 「結婚問題に就て考慮する迄」
...厭にしめっぽい空気を吹き込んで来たからである...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...座中はしめっぽい...
吉川英治 「三国志」
...陣の幕(とばり)にしめっぽい夜がふける...
吉川英治 「神州天馬侠」
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