...しめっぽい霧(きり)が...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪だるま」
...薄暗くしめっぽい森の中を歩いて行った...
江戸川乱歩 「鬼」
...このしめっぽい季節は禁物だったのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...冷たいしめっぽい風が枝葉に音をさして吹いてきた...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...そこからはしめっぽい風や神秘の気が吹きつけて来た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「なぜいやなんですの?」「雪としめっぽいんで……」(わたしはあくびをした)「どうだって同じこったわ」ややしばらく沈黙の後...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...『十分間で僕がこんなにひどくくたびれるんだから、千年の間もこうやっていた彼は、どんなにくたびれたことか、思いやられる!』おう、可愛い小さな君達よ、君達には、われわれの頭の上に、あんなにやんわりと、軽そうに見えているあの青空がどんなに重いものか、見当もつかないでしょう! それにまた、吹荒(ふきすさ)ぶ風、冷(ひ)いやりとした、しめっぽい雲、焼けつくような太陽、といったようなものが、交代でハーキュリーズを苦しめるのだから、たまりません! 彼は、巨人がもう帰って来ないのではないかと心配になって来ました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...もういく日かしめっぽい日が続(つづ)いたあとでは...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...アフリカから来るしめっぽい...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...強いしめっぽい風に頭を下げた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...しめっぽい埃(ほこり)くさい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...酔い泣きまじりにしめっぽいふうを見せた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大将の目には物哀れでしめっぽい気分がまず味わわれた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しめっぽい書類を出して来て...
森鴎外 「あそび」
...途中には低いしめっぽい排水の困難な水田が一里ばかり続いて...
柳田国男 「故郷七十年」
...しめっぽい川辺の夜風も...
吉川英治 「銀河まつり」
...座中はしめっぽい...
吉川英治 「三国志」
...陣の幕(とばり)にしめっぽい夜がふける...
吉川英治 「神州天馬侠」
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