...からだ全体がしびれるようにしゃちこばって冷や汗が額にも手にもしとどに流れた...
有島武郎 「或る女」
...清逸は体じゅうがしびれるのを覚えて...
有島武郎 「星座」
...しびれるようなねたましさを感じていた佐太郎は...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...五体しびれる程の強烈な歓喜を感じている様子であります...
太宰治 「女の決闘」
...しびれる程に喜ばせてあげたい...
太宰治 「正義と微笑」
...しばらく指の先きのしびれるような感じがのこっていた...
田畑修一郎 「石ころ路」
...その振動が手の指先に響いてびりびりとしびれるように感じられた...
寺田寅彦 「試験管」
...子供の時分からあれを見るとぞうっと総毛立って寒けを催すと同時に両方の耳の下からあごへかけた部分の皮膚がしびれるように感ずるのであった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...手先や足先までしびれる感じがして...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...しびれるように痛む手に...
直木三十五 「南国太平記」
...しびれるような気持の中で決心をして...
直木三十五 「南国太平記」
...板塀を曲つたが急にじいんと鼻の奥がしびれる程熱い涙があふれて来た...
林芙美子 「下町」
...身体中が軽くしびれるやうな感じもする...
平出修 「計画」
...しびれるような快感をもって...
本庄陸男 「石狩川」
......
森川義信 「廃園」
...空(むな)しく閃光の輪を描いてのめり込んだ玄蕃の肩先をしびれるほどに一打ちくれた...
吉川英治 「剣難女難」
...足のしびれるほど永くつづいた...
吉川英治 「親鸞」
...満地は虫の音(ね)に耳もしびれるばかりだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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