...しなやかなる振をなせり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...しなやかな手を伸ばすと...
泉鏡花 「婦系図」
...静かにしなやかな体をなげた...
海野十三 「蠅男」
...そして彼女のしなやかな手が課長の卓上にのびて研究ノートの頁(ページ)をぱらぱらと音をさせて開いた...
海野十三 「四次元漂流」
...しなやかな指につまみ上げた金と銀との盃に...
薄田泣菫 「独楽園」
...女は十七八のしなやかな姿をしていた...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...抵抗のないしなやかな体は...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...追鮎の溌剌(はつらつ)とした又しなやかな腹の捻(ひね)りやうにこらすのだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...おかっぱの、しなやかな髪...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...サファイアの指輪をはめたしなやかな白い指先に...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...しなやかな革(かわ)で作ったサンダルを穿(は)いておとなしく電車の傍(そば)を歩(あ)るいている...
夏目漱石 「ケーベル先生」
...五萬分一地圖では此の小さな山の皺としなやかな水の脈とを探し求める事は出來ない...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...そのしなやかな帽子の縁(へり)が...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...王女や小鳥や孔雀のむれは間もなくパヴロアの舞踏を見た粉ぽい西洋紙がまるめられ音楽のまにまに舞ひ沈みながらゐたどこから入つてきて止つたのか肉じばんをはいたパヴロアの長いしなやかな足さきに青い一匹の蝗(いなご)が止つて足掻(あが)いてゐた...
室生犀星 「忘春詩集」
...男はこのしなやかな...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...しなやかな心で御主人を迎えられるようになりました...
夢野久作 「奥様探偵術」
...しなやかな不動の姿勢を取って...
夢野久作 「暗黒公使」
...しなやかな身体(からだ)を机に凭(も)たせかけながら...
夢野久作 「復讐」
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