...清潔な血が細いしなやかな血管を滞りなく流れ回っているような...
有島武郎 「或る女」
...そこで燕は得たりとできるだけしなやかな飛びぶりをしてその窓の前を二...
有島武郎 「燕と王子」
...ひいさまのしなやかな...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...如何にもしなやかな姿に義雄は引かれた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...しなやかな枝でほは笑み...
薄田泣菫 「独楽園」
...女は十七八のしなやかな姿をしていた...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...僧職を思わせるものは幅の広いしなやかな帽子だけであつたが...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...しなやかな指先でそっとつまんで引張りながら...
豊島与志雄 「月明」
...この曲者の手の柔かくしなやかなこと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それに伴うしなやかな波を描くような手のこなしにすっかりよろこびきっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...柳の枝のようなしなやかな長い指にしろ...
久生十蘭 「魔都」
...大きな、しなやかな、ロシア産の獵犬は、安樂椅子のうしろをせはしさうに走りつたり、輕い抑揚のある緩やかな舞踏の足どりで部屋を横切つたり、紋章の犬のやうに立ち上つたり、又、その痩せた前肢を白金色の窓枠に靠せながら、尖つた、緊張した面もちをして庭の中をきよときよと見してゐた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...伯爵夫人のしなやかな指に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...しなやかな身体つきの三十前後の女...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...その空間を彼女のしなやかな感触で填(う)めたかった...
山川方夫 「その一年」
...しなやかな身体(からだ)をくねくねという恰好にくねらせた...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...しなやかな線をもった痩せ形な人影...
吉川英治 「江戸三国志」
...私の頭部が大変に長くしなやかな頚部の先についているからだと...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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