...その一人(ひとり)を大江家(おおえけ)の相続者(そうぞくしゃ)に貰(もら)い受(う)ける下心(したごころ)だったらしいのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ことにその夜は木村の事について倉地に合点させておくのが必要だと思ったのでいい出された時から一緒する下心(したごころ)ではあったのだ...
有島武郎 「或る女」
...かう発刊の都度々々におくりこすは予にも筆を執らせんとの下心(したごころ)あればなるべし...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...あんなぶざまな肥え方に私をなぞらえる天願氏の下心(したごころ)が...
梅崎春生 「風宴」
...下心(したごころ)があって...
海野十三 「火薬船」
...下心(したごころ)あるうわべだけの行為ではなく...
海野十三 「超人間X号」
...下心(したごころ)なしにでもなかったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...少しまとまった金の無心をしようという下心(したごころ)から...
永井荷風 「ひかげの花」
...下心(したごころ)互いの一味をもって人間の仲も強く...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は取り戻そうという下心(したごころ)を持っていました...
夏目漱石 「こころ」
...あさましい下心(したごころ)も空蝉は知っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...八この話をする私の一つの下心(したごころ)は...
柳田国男 「海上の道」
...やがて久米之丞のふところから得た夜光の短刀の手がかりを得ようという下心(したごころ)ですが...
吉川英治 「江戸三国志」
...この徐州を奪おうとする下心(したごころ)が見える...
吉川英治 「三国志」
...次のお世嗣(よつぎ)に立てんの下心(したごころ)と思わるる...
吉川英治 「新書太閤記」
...下心(したごころ)とともに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あっといわせよう下心(したごころ)とみえる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...今日あるための下心(したごころ)であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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