...僕は父親のある極悪非道な目論見(もくろみ)を想像して身慄(みぶる)いした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...死刑執行が往々にしていかに恐ろしい非道なものであるかについて...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...非道な検事はいったいどういうものであるかと考える時...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...何となく東洋的なる固有の残忍非道な思いをさせてかえって痛快ではないか...
永井荷風 「妾宅」
...自分の非道なしうちのわびをしたいと思ひました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...「非道な利息を取るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...井戸の中へ抛(ほう)り込むような非道な人間はいないだろう」「一応そうお思いになるのも尤(もっと)もですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな非道なことをしないやうにつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんな非道な親でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...非道な金貸しを、花火玉で脅(おど)かしたのはまだ惡戲で濟まないことはなく、續いて起つた槍の穗も、肩に淺い傷を負はせただけで、大した問題にする程のこともなかつたのですが、最後の臼の詭計に至つては、許すべからざる企(たく)らみの深さを思はせるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子供を売るなんて非道なまねができるもんか...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...生れて初めて非道なめにあい...
山本周五郎 「さぶ」
...「兄貴が帰ったらそう云え、これまでの貸を貰ってゆく、唯取ったんじゃあないと、わかったか、……この、この、強慾非道な、女め」廊下へ出たが、なにかすばらしく辛辣(しんらつ)なあくたいをついてやりたいと思い、振返って、ふんと鼻で笑って云った...
山本周五郎 「七日七夜」
...「――この非道な仕置は国老の名においてなされた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...こ奴極悪非道な奴だと思ったのは当然だよ...
横光利一 「旅愁」
...またナコト写本や『ネクロノミコン』といったものが戦きつつ仄めかした極悪非道な古神話の原型となったことにも何らの疑いはない...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...それともその人間が極悪非道な奴で...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...さだめし地獄の大王サタンが入れ知恵したものに違いありません――無慈悲非道なお仕置き役たちがあのアルカーシャを責めさいなむのが...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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