...今朝某に非道な害を御加えになったではござらぬか……』關内は帯の短刀を取ってその男の喉を烈しくついた...
小泉八雲 田部隆次訳 「茶碗の中」
...光沢のない非道な存在をも赦さう...
富永太郎 「秋の悲歎」
...死刑執行が往々にしていかに恐ろしい非道なものであるかについて...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...クリストフは非道な態度をとるようにオットーから仕向けられるのを恨んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
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中野鈴子 「小林多喜二のお母さん」
...非道なことをするのはその手下...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...非道な金貸しを、花火玉で脅(おど)かしたのはまだ惡戲で濟まないことはなく、續いて起つた槍の穗も、肩に淺い傷を負はせただけで、大した問題にする程のこともなかつたのですが、最後の臼の詭計に至つては、許すべからざる企(たく)らみの深さを思はせるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...非道な取立てをしないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...非道なことをして溜めた鍵屋の金を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――誰が好きでこんな非道なことをするものか...
野村胡堂 「礫心中」
...非道な波蘭人がもう家に火をかけて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...非道なる金貸婆を殺したにとどまらずして...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...強慾非道な質屋の蔵をすぐに荒してやったわけだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あれほど残虐非道な治安維持法を嫌悪し...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...非道な点に変りはないでしょう」「だが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...その残忍非道な人間のために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...分け奪りしてしまった非道な事実を...
吉川英治 「平の将門」
...それともその人間が極悪非道な奴で...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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