...伊斯許理度賣(いしこりどめ)の命に科(おほ)せて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...おしこりたちて熱(ねつそう)する事筆下(ふで)に尽(つく)しがたし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...でも、私は、それだけでも夫に甘えて、話をして笑い合う事が出来たのがうれしく、胸のしこりも、少し溶けたような気持で、その夜は、久しぶりに朝まで寝ぐるしい思いをせずにとろとろと眠れました...
太宰治 「おさん」
...しかしこりゃあ要さん...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...おんえりくびのりょうがわに手毬ほどのまるいしこりがおできになっておりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...二人とも心にしこりは残っていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...※(しこり)のあるところを手で示した...
徳田秋声 「黴」
...」笹村も※(しこり)に不審を抱いて...
徳田秋声 「黴」
...其(それ)が或(ある)凝塊(しこり)が凡(すべ)ての筋肉(きんにく)の作用(さよう)を阻害(そがい)して居(ゐ)るやうで各部(かくぶ)に疼痛(とうつう)をさへ感(かん)ずるのであつた...
長塚節 「土」
...辛うじて露命をつないでゐた戦争中のしこりが...
林芙美子 「瀑布」
...心に重たいしこりがあるせゐであらうか...
林芙美子 「瀑布」
...次郎吉の胸の中にはいつしかラムネの玉のようなしこりができはじめた...
正岡容 「小説 圓朝」
...したがって非現実的な解釈のしこりの疼きである...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...やっと肩のしこりがとれたようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すっかりしこりになっているのをそろそろなでてほごして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだ少し固いしこりがあって...
山本周五郎 「風流太平記」
...あたしこりこりしましたよ...
横光利一 「旅愁」
...解けないしこりとなっていた...
吉川英治 「私本太平記」
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