...しかるに、その村に中村藤太郎氏といえる人あり...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...しかるに……」「ああ...
海野十三 「地獄の使者」
...しかるに、噴行艇のま下は、黒いだけで、星は見えなかった...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...「御存知の通り、この庭は密閉室のように四方が封じられています、いいですか、しかるに、どうしてよその人間が庭に忍び込んだものでしょう?」と博士は云い続けた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...元来は美しかるべき手全体が屋守(やもり)のような感じを与えた...
豊島与志雄 「理想の女」
...しかるべき剣術の道具を担って...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかるにこの理想は文部大臣にならなければ実現ができないという人をよく糺(ただ)してみると...
新渡戸稲造 「自警録」
...しかるに、衆議院の解散のために両案とも帝国議会の議に上らず、翌三十一年再び第十二帝国議会に提出され、商法は不幸にして再び衆議院解散のために貴族院の議定を経たるのみにて止みたるも、法例、民法第四編第五編および附属法は両院を通過し、民法残部二編は明治三十一年六月二十一日に法律第九号をもって公布せられたのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...しかるにこの俺ときたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...しかるにしても優(やさ)しくしかる様子から見て...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...しかるに因果関係についてのかくのごとき解釈は...
三木清 「科学批判の課題」
...しかるに今日社会が抽象的なものになるに従って名誉心もまたますます抽象的なものになっている...
三木清 「人生論ノート」
...聖(セント)しかる上はこの馬魔の所有物たれと言いて放ちやると...
南方熊楠 「十二支考」
...しかるにその臂が非凡に長いので脚がいと短く見える...
南方熊楠 「十二支考」
...しかるにこの一両日この方...
武者金吉 「地震なまず」
...しかる後には、かならず重く用い、卿らの一門にも、以前にまさる繁栄を約束するが」縄を解かれた上、ねんごろに陣外へ放されたので、冷苞は大よろこびで城へ飛んで行った...
吉川英治 「三国志」
...しかるに今や彼は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかるに領内にはまだ一人のキリシタンも出来ていない...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??