...しかるに空想的理想主義者は...
有島武郎 「想片」
...しかるに第二軍司令官ビューローは古参者であり皇帝の信任も篤い紳士的将軍であったが機略を欠き...
石原莞爾 「戦争史大観」
...しかしそれにはまたしかるべき時機がおのずからそのうち生じてくることと信ずる...
岡倉由三郎 「茶の本」
...しかるべき場所において一店の主となることが出来たものである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...しかるに偶然窓より強き風が吹き込みて球が横に外れたりとせよ...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...しかるに現代の日本ではただ天恵の享楽にのみ夢中になって天災の回避のほうを全然忘れているように見えるのはまことに惜しむべきことと思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...しかるにこの蕪村輪講がその後単行本となり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...しかるに近年見る所の京都の道路家屋並(ならび)に橋梁の改築工事の如きは全く吾人(ごじん)の意表に出(い)でたものである...
永井荷風 「日和下駄」
...しかるに死は過去より將來を通じて同一なる主體從つてあらゆる時を包括する現在の消滅を意味する...
波多野精一 「時と永遠」
...しかるに、もしも心霊界を相手にするとか、形而上学四次元の世界をかけまわらなければならないとすると、読者はもう最初から負けていることになるのである」その他、彼は二十箇条にわたって探偵作家の心得を書いているが、それは探偵作家の心得として興味があるばかりでなく、探偵小説というものが一般の小説のカテゴリーを逸脱して、別種のカテゴリーをつくろうとしていることを指示している意味で興味津々たるものがある...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...しかるにその甥(おい)なる田崎某(たざきぼう)妾に向かいて...
福田英子 「妾の半生涯」
...しかるに、だ...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...しかるに判断は心理的過程として極めて特色ある構造のものであり...
三木清 「哲学入門」
...しかるにギリシア...
南方熊楠 「十二支考」
...しかるに近来の疑問というは...
南方熊楠 「十二支考」
...しかるに米兵らは朱肉をつかふことを知らないので...
宮地嘉六 「老残」
...きさらぎは梅咲くころは年ごとにわれのこころのさびしかる月梅の花が白くつめたく一輪二輪と枯れた樣な枝のさきに見えそむる...
若山牧水 「樹木とその葉」
...しかるに同じく聖勅に違背するような不忠な代議士が選出された...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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