...しかるべく曲者を成敗してくれるつもりじゃが...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...しかるに鉢の底面からは相当離れた所に固定しているコップは不動であるから...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...しかるにこの現象はその根本の性質上おのずから金米糖の生成とある点まで共通な因子をもっている...
寺田寅彦 「備忘録」
...しかるに論者は一方においては冗官(じょうかん)を汰(た)すべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかるに、そういう瞑想(めいそう)にふけっているうちに、少し前から変な物音が彼の耳に達していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかるに或る時朝廷からの御沙汰に中野外務権太丞がその藩へ出張するとの事で...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...しかるに学制の上ではこの旧穢多もまた普通の人民であるから是非とも就学させねばならない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...当夜は宮薗千斎(みやぞのせんさい)は無論の事宇治紫仙都吾中(うじしせんみやこごちゅう)らも招飲致候間お互(たがい)に親類のおつきあひその御覚悟十分しかるべく候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...江戸に近い田舎でしかるべき不動様はないかというようなことを尋ねると...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かしかるべき商売があらば世話をしてもらいたいものだ」と神尾がいいますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかるのち宗祇を知ったらしい...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...かえって芸術的の意義において発達した数学の進歩のために反対に影響されるようなことになったものと見てしかるべきであろう...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...しかるに料理の方はそれと反対で華族会館の西洋料理が美味(うま)いという事は世間の評判になっていますけれども誰の料理だから美味いという事まで知っている人は滅多にありません...
村井弦斎 「食道楽」
...しかるに世人は自分の家庭で子供を四角に育てておいて学校がナゼ円くしてくれないと不平を言う...
村井弦斎 「食道楽」
...「これこそ皆が常に口にすべきもの」という特権を与えてしかるべきであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかるにカブラルは...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかるにこの眼は...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
...しかるに彼は、すでに六、七百年の伝統を有する末期のシナ禅宗の中に飛び込むとともに、敢然として、このただひとりなる如浄を正しとしたのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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