...しかるに地球は表面から四〇〇キロメートル以上の深さではきっとガス態にあると思われるから...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...しかるに満州軍に対する不信は今日なお時に耳にするところである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...もとより各自の意に任じてしかるべしといえども...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...しかるに天皇は先に仰せになつたことをとくにお忘れになつて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...しかるにわれわれは単純と独立とをはなはだ多く失っていて...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...――しかるにも拘らず...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...女中が猫をしかるような意味だ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...しかるにこの人は平気で寝刃を合せています...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかるべき身分の者の持物であったのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかるに、その後ち官家の制度も漸々(ぜんぜん)と具備するようになり、官から評定所を建築し、飲饌(いんせん)も出し、給仕には御城の坊主を用いるようになったのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...しかるに、今まで法律家の金科玉条と仰がれたブラックストーンの学説を縦横無尽に駁撃し、万世不易の真理とまで信ぜられていた自然法主義および天賦人権説に対(むか)って反対の第一矢を放ったる耳新しき実利主義と、この卓抜なる思想にふさわしい流麗雄渾なる行文とは、忽(たちまち)にして世人の視線を聚(あつ)め、未だ読まざるものはもって恥となし、一度読みたるものは嘖々(さくさく)その美を嘆賞し、洛陽の紙価これがために貴しという盛況を呈した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...しかるにツクバネソウは一向染料にはならないただの草であるので...
牧野富太郎 「植物記」
...しかるに心理現象は本来すべて性質的なものであって...
三木清 「哲学入門」
...しかるに存在を組織づけ...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...しかるに一年経(た)つ間に...
南方熊楠 「十二支考」
...しかるに人が一たび何ゆえにかくのごとくであるかを訝(いぶか)り問わんとするに及んで...
柳田國男 「地名の研究」
...しかるにそれに次ぐ七篇の総論たる為政篇には夏殷周の礼が言及されている...
和辻哲郎 「孔子」
...しかるにその証拠となる建築は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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