...この肯定に伴ふ「とても」の「猿蓑(さるみの)」の中に出てゐることは「澄江堂雑記(ちようかうだうざつき)」(随筆集「百艸(ひやくさう)」の中(なか))に辯じて置いた...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...×今人を罵(ののし)るの危険なることは趙甌北(てうおうほく)の「簷曝雑記(えんばくざつき)」にその好例ありと言ふべし...
芥川龍之介 「八宝飯」
...もともと派手を競うのは持ち前の負けじ魂に発しているのでその目的に添(そ)わぬ限りは妄(みだ)りに浪費することなくいわゆる死に金を使わなかった気紛(きまぐ)れにぱっぱっと播(ま)き散らすのでなく使途を考え効果を狙(ねら)ったのであるその点は理性的打算的であったさればある場合には負けじ魂がかえって貪慾(どんよく)に変形し門弟より徴(ちょう)する月謝やお膝付(ひざつき)のごとき...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...芸者現れてお座付(ざつき)を弾(ひ)けば...
永井荷風 「桑中喜語」
...座附(ざつき)女優諸嬢の妖艶なる湯上り姿を見るの機を得たのもこの時を以て始めとする...
永井荷風 「十日の菊」
...猿若町(さるわかちょう)三丁目守田座附(もりたざつき)の茶屋三河屋力蔵(みかわやりきぞう)に嫁し...
森鴎外 「渋江抽斎」
...五百の姉長尾氏安(やす)はこの年新富座附(しんとみざつき)の茶屋三河屋(みかわや)で歿した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...外にまだ大勢居る座附(ざつき)の女が...
夢野久作 「暗黒公使」
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