...その上ざっと見渡した所...
芥川龍之介 「上海游記」
...ご亭主は土間のお客を一わたりざっと見廻し...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...ざっと見て十メートル四角のものである...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...通りをざっと見渡してみた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...ざっと見て捨てておいたのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...境内にはざっと見渡したところ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ざっと見渡してくれないか」「親分は?」「お医者が見えたようだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ざっと見渡してさえ気がついたちょっとした計算の誤りを訂正し...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それを描写したり出来るものだろうか? 貴方がそれをざっと見て描写するために...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ざっと見ても、素ッ堅気の若旦那...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ざっと見積っても三十尺以上も墜落したのですから...
久生十蘭 「魔都」
...凶行そのものをざっと見てみようじゃないか...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...ヒューバート医師が周囲をざっと見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...ざっと見積もったところ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...ざっと見積ってこの新「字」の地名は...
柳田國男 「地名の研究」
...ざっと見た眼には年老いた牡牛(おうし)のような感じを与える...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...嗅ぎつけない南蛮煙草(なんばんたばこ)の煙やら魚燈のいぶりなどが濛々とこめて、そこにいる人間たちの数も慥(しか)とは分らないが、ざっと見ても三、四十人はうごめいている様子...
吉川英治 「江戸三国志」
...周囲の広い範囲をざっと見回しても類似した表面構造は総じて見られなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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