...庄屋敷村のお生家(うち)から三昧田村(さんまいだむら)の中山家へ御入輿(おこしいり)に成つた...
石川啄木 「赤痢」
...乙會社(おつくわいしや)は繪端書(ゑはがき)三枚(さんまい)を景物(けいぶつ)に出(だ)すと言(い)ふ...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...それ百人一首(ひやくにんいつしゆ)の三枚(さんまい)めだ……田子(たご)の浦(うら)に打出(うちい)でて見(み)れば白妙(しろたへ)の――ぢやあない...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...」と切符(きつぷ)を三枚(さんまい)頼(たの)むと...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...二三枚(にさんまい)着(き)ものを始末(しまつ)して...
泉鏡太郎 「一席話」
...三昧(さんまい)とか...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...病気の三昧(さんまい)に入ることです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...夜の更(ふ)けるのも腹の減るのも一切感じないかと思われるような三昧(さんまい)の境地に入り切っている人達を見て...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...淡色の模様の三枚襲(さんまいがさね)などもあった...
徳田秋声 「足迹」
...鳥居清長が三枚続児女江之島詣(さんまいつづきじじょえのしまもうで)の図の背景の如きまた喜多川(きたがわ)歌麿が隅田川渡船(すみだがわわたしぶね)の如き即ちこれなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...美人風俗画においても六郷川渡船三枚続(ろくごうがわわたしぶねさんまいつづき)の如き聊(いささ)か寛政名手の俤(おもかげ)なきに非(あら)ず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これもいつしか三昧(さんまい)という気持に返って...
中里介山 「大菩薩峠」
...人はそれぞれその楽しむところに於て三昧(さんまい)に入り得る特権を持っているのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...研究三昧(さんまい)に暇(いとま)ない時は最も尊敬すべきときであるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...その三昧境(さんまいきょう)にあるような気がする...
林芙美子 「生活」
...孤独の三昧境(さんまいきょう)は既にこの二三年前から内からも外からも少しずつ破壊されていた...
原民喜 「冬日記」
...私に酒気(さかけ)が離れたら坐敷は三昧堂(さんまいどう)のやうに成りませう...
樋口一葉 「にごりえ」
...銚子のかわりを三枚肩(さんまい)でお願いしやす」たまらなくなったと見え...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
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