...初夏の静かな空気にさわさわと蚕が桑をかむ音さえ伝わる...
石川欣一 「山を思う」
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武田祐吉 「古事記」
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武田祐吉 「古事記」
...あのさわさわと鳴る水のそばには...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...噴水のさわさわ鳴る陰(かげ)へ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...さわさわと草踏む音して...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そんなにして戴いて……」街路樹のすゞかけがさわさわと谷村さんの頭の上で鳴つていました...
林芙美子 「清修館挿話」
...風の音だけがさわさわと麥の穗を鳴らしてゐた...
林芙美子 「旅人」
...さわさわと露に揺れる丈(たけ)高い草を刈り取っている女の姿を見た...
原民喜 「秋日記」
...撓んだ枝がはね返つてさわさわと揺れると...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...もう秋風らしいものが周囲の木の葉をさわさわ揺すぶっているのを耳にひやりと聞きながら...
堀辰雄 「恢復期」
...波の音が静かにさわさわと懶い響をたてゝゐた...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...風の音がさわさわと深緑の感覚を呼ぶ...
村山俊太郎 「子どもの世界」
...さわさわと声するをりから...
森鴎外 「うたかたの記」
...さわさわと昼の明るさのなかでそれだけは冷えた夜の風が...
山川方夫 「その一年」
...枯れた芒がさわさわと揺れたち...
山本周五郎 「薊」
...鹿の斑点に揺れる歯朶の歯のさわさわと風のように移動していく山面を見ていたり...
横光利一 「馬車」
...白楊(はくやう)の樹(き)がさわさわと待つてゐたよに身を揺(ゆす)る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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