...大きなお櫃(ひつ)から握り飯をわしづかみにつかみ出して食いむさぼる...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...むさぼるように食べながら言った...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...むさぼるように読みはじめた...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...でもむさぼる様な視線を私のこの顔中へ――それはもう本当に「ああいやらしいな」と思われる位に...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...目前の異様な戦慄(せんりつ)の光景をむさぼるように見つめていました...
太宰治 「女の決闘」
...むさぼる如く読み...
太宰治 「八十八夜」
...はじめはむさぼるように...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...そして新来の客の方をむさぼるようにながめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...カストリに一時のつかの間の主観的遊離をむさぼる型態にまで...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...彼はまだ何度でも格子のそばで興行主の話をむさぼるように聞いていたいのだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...むさぼる如き心持です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...父親の顔をむさぼるように見る)柴田 誰かお客さんかね?欣二 お父さん...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...自分の性能はさぼるにまかせている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むさぼる如くお蝶の目元...
吉川英治 「江戸三国志」
...むさぼるように喰べている食欲にもそれは窺(うかが)われる...
吉川英治 「私本太平記」
...うまい」むさぼるように...
吉川英治 「親鸞」
...世阿弥の顔をむさぼるように見つめた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...営利をむさぼる楼主の不謹慎はなおもってゆるし難い...
吉川英治 「旗岡巡査」
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