...大きなお櫃(ひつ)から握り飯をわしづかみにつかみ出して食いむさぼる...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...だがむさぼるように...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...むさぼるように眺めていた...
太宰治 「一燈」
...安逸と独逸(ドイツ)風のビールと乾酪(チーズ)をむさぼる...
谷譲次 「踊る地平線」
...物をむさぼるのは心の卑しさがのぞけないからである...
種田山頭火 「其中日記」
...むさぼるように瞳を凝らし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...彼女が歌ってる唄にむさぼるように耳をすませた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...むさぼるように飛びついてきて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして新来の客の方をむさぼるようにながめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...或種の安心と尊敬をむさぼることの出来る一つの聖域である...
中井正一 「「壇」の解体」
...林檎をむさぼるやうに食つた...
林芙美子 「浮雲」
...彼の眼は何かをむさぼるやうに...
原民喜 「永遠のみどり」
...若い歓(よろこ)びをむさぼるようになったのが...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...むさぼる如き心持です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...父親の顔をむさぼるように見る)柴田 誰かお客さんかね?欣二 お父さん...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...自分の性能はさぼるにまかせている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むさぼるように喰べた...
山本周五郎 「風流太平記」
...お蝶の襟や横顔の肉線をむさぼる如く見つめている...
吉川英治 「江戸三国志」
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