...西洋風の木造のさっぱりとしたひと構(かま)へ...
石川啄木 「詩」
...これで何もかもさっぱりという爽やかな軽い気分に一どなって...
上村松園 「靄の彼方」
...非常にさっぱりと屋根ができている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...気もちもそれがためにさっぱりとした...
田中貢太郎 「嬌娜」
...そう綺麗(きれい)さっぱりとくぎりをつけるわけにはゆかないと見え...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっぱりとした取合せのよいお膳について...
中里介山 「大菩薩峠」
...ホームでさっぱりと顔を洗うと...
林芙美子 「新版 放浪記」
...さっぱりと手を退(ひ)いておくんなせえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いわばさっぱりと友達として女性につき合うことも知っている男性...
宮本百合子 「異性の友情」
...こんなさっぱりと四角い紙に気持よく朱の線の通っている原稿紙がやがて...
宮本百合子 「裏毛皮は無し」
...希臘(ギリシャ)神話的なそして又その中の人物の感情をさっぱりと単純にしたものを入れていいんです...
宮本百合子 「現今の少女小説について」
...さっぱりとして、無駄なく、而もよろこびとユーモアとの漲った生活が、照りかえすような手紙が書けるようになりたいこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼はきわめて奇麗さっぱりと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はこのようにして、その考えが解きほぐされその体も常態に復して、そこで始めて試み、捉え、そして相手の意表に出ることもできるにいたって、始めて、さっぱりと、このわずらいから癒された...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さっぱりとそれを脱却しえたものがかつてあったかどうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さっぱりと冴(さ)えた顔つきをしていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...心はいつもさっぱりと割切れているんだ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...さっぱりと頓証(とんしょう)なされてはどうでございまするな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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