...寒中のふき掃除や早朝の門前掃除で手足はしもやけで赤ぶくれになった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...胼(ひゞ)あかぎれ霜傷(しもやけ)の妙薬鶴の脂...
内田魯庵 「貧書生」
...わしもやけくそだ...
江戸川乱歩 「影男」
...しもやけも、一時は大ぶひどかったが、暖かくなるに従ってだんだん治って来た...
大杉栄 「獄中消息」
...坑道―編者)追いこんだ飢餓の底から引っかへし平台(ひらだい)を輪転機にして束に馘(き)り捷(か)つことを恐れ裏切らせるダラ幹絞め殺すたびに仲間の手がくまれつけ込んで小作の娘買ひに来るみんな馘(くび)切れば機械のサボタアジュ今にとりかへすビルディングに追はれしもやけがわれて夜業の革命歌白粉(おしろい)も買へぬくらしに叛(そむ)き出し昼業と夜業夫婦きりはなし重役の賞与になった深夜業●同誌掲載...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...春への導火線とならう×欠食の胃袋が手をつなげとけしかける!◆二月一日発行『川柳人』二五六号春近し鶴 彬1本投げ出す網窓の外の鳥影2種籾も喰べつくした春の田の雪3花の東京の亀戸よ娘っこは年貢うらめしの鼠泣きよ4朝の霜柱ふんでしもやけの耳であぶれきいてくる5踏みにじられた芝よ春を団結の歌でうづめろ!註・亀戸は...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...霜焼(しもやけ)をこしらえたり...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...かあいい坊やの手に霜焼(しもやけ)ができてはかわいそうだから...
新美南吉 「手袋を買いに」
...しもやけのまだすつかり癒(なほ)らない小さい手は...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...風邪薬にしもやけ薬...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...右の耳朶(みゝたぶ)に凍傷(しもやけ)の跡があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凍瘡(しもやけ)のいたがゆいやうな雨のふる宵に風呂から出て...
長谷川時雨 「春」
...靴の踵(かかと)が生憎(あいにく)と霜焼(しもやけ)の足を踏んだりして...
二葉亭四迷 「平凡」
...――かぜがはやって居りますが大丈夫ですか? しもやけなどは出来ませんか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...足の凍傷(しもやけ)で難儀しますの...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...小僧の手はしもやけのため紫色にふくれ...
山本周五郎 「さぶ」
...凍傷(しもやけ)の方が思ったよりも軽く済んだし...
夢野久作 「支那米の袋」
...それが凍傷(しもやけ)の始まりだといい張った...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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