...足許のさだかでない...
有島武郎 「秋」
...地平と空との境もさだかでない...
梅崎春生 「狂い凧」
...それさえさだかでない...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...何の記憶かさだかでないながら...
三好達治 「池のほとりに柿の木あり」
...真偽のほどはさだかでないが...
山本周五郎 「季節のない街」
...それも真偽はさだかでない...
吉川英治 「三国志」
...なかなか人の心もさだかでない」「父の散所ノ太夫を...
吉川英治 「私本太平記」
...夢の中なので、さだかでない...
吉川英治 「私本太平記」
...いつごろから後醍醐に寵(ちょう)されたかは、さだかでないが、しかし、その後宮や側近らにもうとまれて、とかく帝の寵から遠ざけられていたのも、肉親たちがみな持明院派の公卿だったことの祟(たた)りであったのはいうまでもない...
吉川英治 「私本太平記」
...と彼らの識別もまださだかでないうちだった...
吉川英治 「私本太平記」
...四国の長曾我部(ちょうそかべ)の動静がさだかでないから...
吉川英治 「新書太閤記」
...人影もさだかでない...
吉川英治 「新書太閤記」
...氏素姓もさだかでない一少女を...
吉川英治 「新書太閤記」
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