...口をむぐむぐとさして合点(がってん)々々をしたから...
泉鏡花 「悪獣篇」
...さして水を飲んでいないらしく...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...よくきれる大きなナイフをタイヤのうすいところへつきさして...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...妹琴ひきさして見かへれば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...柿色の日傘をさして古風な越後上布をきた田舍娘がほこりにまみれた白足袋をはいて音をたてて橋を渡つていつた姿をおぼえてゐる...
竹久夢二 「砂がき」
...室の隅から大きな柳行李を持ちださしてくれた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...私はその明るい空を指さして...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...彼女が髪にさしてるきれいな鼈甲(べっこう)の櫛(くし)の所有者も...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本における多くの民権主張者らをさして...
蜷川新 「天皇」
...売買登記をすませるために民事裁判所をさして出かけた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私に対する感謝の気持ちを奥さんの頭に強く印象さして...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...一行は二人の巡査に見張りをさしておいて離れの方へ出て行きました...
平林初之輔 「祭の夜」
...「ご不満でござるか」大野はあかるい陽のさしている戸口を見ていた...
本庄陸男 「石狩川」
...曇天でかさかさして美しくなかった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...店のほうを指さしていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「わたくし……欺されているのでございましょうか」「ハ――イ」と云いさしてストーン氏は又も笑いを押えるべくハンカチで口を拭いた...
夢野久作 「暗黒公使」
...魏延の二陣をさして仰せあるか」「もちろん」「危ないとは...
吉川英治 「三国志」
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