...さしあたり用もないから...
海野十三 「空襲警報」
...さしあたりこの警視庁の中へだすことにしましょう...
海野十三 「四次元漂流」
...さしあたり金を考へないでゐてよかつたときにはいつてたらしいが...
小穴隆一 「二つの繪」
...さしあたり九百五十万円の救護資金を支出して...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...さしあたりお用いになるべき御客様もござりますまいに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...さしあたり入用なものだけ持って……」「東京へ出たら...
高見順 「いやな感じ」
...さしあたり今度の断り役は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さしあたり何の意見も云わなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...然しさしあたり、妙子が父兄の許可なくして三好と云う男と関係を結び、身重になったと云うことが、世間へ知れては工合の悪い事情があるので、当分の間、二人は交通しないで貰いたい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女の目標はさしあたり彼等の「鼻」にあって「生命」にはなかった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...私はさしあたり私独りだけでも澄みきりたい...
種田山頭火 「其中日記」
...さしあたりの生活には数ポンドと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...さしあたり親近の例で云ふなら...
正岡容 「東京万花鏡」
...わが長期建設策はさしあたりそこらにある...
三木清 「自己を中心に」
...さしあたりどうにもならないわね...
三好十郎 「冒した者」
...ですから、さしあたり、そういう生れつきの人間もいるのだとでも言って置きましょう...
三好十郎 「恐怖の季節」
...実は今していることもその一つである)すくなくとも、さしあたりは、双方の根本的な個所で背反する...
三好十郎 「恐怖の季節」
...さしあたり自分の興味を引かれることを...
柳田國男 「垣内の話」
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