...今は、さしあたり、救助船へ信号する用意と、次は食べるものと飲むものを手に入れなければいかん...
海野十三 「恐竜島」
...さしあたり煙突に続いている台所とかストーブとかいう見当(けんとう)を確かめてみい」勇敢なる巡査部長は...
海野十三 「蠅男」
...さしあたり入用なものだけ持って……」「東京へ出たら...
高見順 「いやな感じ」
...さしあたり急いで調べようともせず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さしあたり何の意見も云わなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼等はさしあたり鼻が何処かに落ちてはいないかと血眼になって捜したことだった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...さしあたりとこうの御ふんべつもつかずにいらっしゃいましたところ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...さしあたり彼女をポター夫人と考えておいてもよかつたのである...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...さしあたりうちへかえって...
ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve 楠山正雄訳 「ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)」
...そういうものとしてさしあたり...
豊島与志雄 「夢の図」
...さしあたりこの曲が未完成に終ったのは幸(さいわい)なことであった...
中勘助 「胆石」
...さしあたりこの件は全部忘れて下さい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...さしあたりそういうことだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...その任に堪え得るものはその一団のもの以外にさしあたり心当りも無かったのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...そうしてみるとさしあたり...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...実は今していることもその一つである)すくなくとも、さしあたりは、双方の根本的な個所で背反する...
三好十郎 「恐怖の季節」
...差当(さしあたり)此上問わずに7070置こうか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...問題なのはゆき着くまでだが……さしあたり大さんがつれて...
山本周五郎 「新潮記」
便利!手書き漢字入力検索