...けれども、さしあたりまず、大きな木の十字架(か)を切って、それをおとうさんのお墓に立てなければなりません...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...さしあたり用もないから...
海野十三 「空襲警報」
...さしあたりお前をやっつけてやる」「いつも脅迫状につけてあった...
海野十三 「蠅男」
...さしあたり火をおこすより仕方がなかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...さしあたり入用なものだけ持って……」「東京へ出たら...
高見順 「いやな感じ」
...来て貰えばさしあたり助かるには違いないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さしあたりお春を看病に遣(や)るより外はないとして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さしあたり妙子の傍へ這(は)い上って行く気にはなれず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さしあたり一人の修道僧が番をして...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...さしあたり仕事を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さしあたりは平静な態度を守り...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...さしあたり以上をあなたにやってもらいたいのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...さしあたり何も言えません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...きばってさしあたり三十フラン分けてあげようよ」「四十フランにしてもらおう」「いいや...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...さしあたりどうにもならないわね...
三好十郎 「冒した者」
...ホッテントットとかピグミイ族といったような未開人の間に、人間にとって一番たいせつな物は、生殖器の先端だとかヘソの中に在ると信じて、これらを自分の頭よりもだいじにする習慣があったとするならば、さしあたり、われわれはこれを愚劣と呼び、ヘコタレて引きさがる以外に手は無いであろう...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そうすれば、さしあたり、文部省にある国語や国字を整理するための委員会と、現在の保守党政権のために非常に役立つだろうと思います...
三好十郎 「恐怖の季節」
...さしあたり要らないものをあれも上げるこれも呈げると言った...
室生犀星 「童子」
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