...先頃(さきごろ)...
芥川龍之介 「忠義」
...わたくしどもも、ついさきごろ、それとおなじことをかんがえついたしだいです...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...さきごろ名誉教授をやめたいと願い出て...
海野十三 「火星兵団」
...さきごろ微恙(びよう)だったという便りを手にしたせいかもしれない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私、さきごろまでは、大鹽平八郎を讀んでゐた...
太宰治 「人物に就いて」
...これは五渡亭国貞が先頃(さきごろ)から英一蝶に私淑してその号まで香蝶楼(こうちょうろう)と呼んでいたがためであった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...おつぎは先頃(さきごろ)の樣(やう)に直(すぐ)に竈(かまど)を焚(た)いて柄杓(ひしやく)で二三杯(ばい)の水(みづ)を茶釜(ちやがま)へ注(さ)した...
長塚節 「土」
...先頃(さきごろ)のよりも濃(こ)くして貼(は)つたからもう此(こ)れで遠(とほ)い道程(みちのり)を態々(わざ/\)來(こ)なくても此(こ)れを時々(とき/″\)貼(は)つてやれば自然(しぜん)に乾(かわ)いて畢(しま)ふだらうと...
長塚節 「土」
...かつて保護観察所長をしていた思想検事の長谷川劉が、現在最高裁判所のメムバーであって、さきごろ、柔道家であり、漫談家、作家である石黒敬七、富田常雄などと会談して、ペン・ワン・クラブというものをつくることを提案している...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」
......
柳田国男 「故郷七十年」
...さきごろのお文にて拝見...
山本周五郎 「日本婦道記」
...さきごろ跡式の儀を申し出るようにとお沙汰があったところ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...さきごろからの御前(ごぜん)の御苦心は存じております...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「ついさきごろのことですが」と信助は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...さきごろは北畠具行から諸州へ発した密勅の檄(げき)もある...
吉川英治 「私本太平記」
...さきごろ輦輿(れんよ)に先だって...
吉川英治 「私本太平記」
...さきごろからこのお寺のうちへおかくまいくだされてある...
吉川英治 「神州天馬侠」
...飴売(あめう)り傀儡師(くぐつし)さきごろ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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