...この紀元節(きげんせつ)に新調した十八円五十銭のシルク・ハットさえとうにもう彼の手を離れている...
芥川龍之介 「十円札」
...当時馬琴が戯作を呪う間にさえ愛読というよりは熟読されて『八犬伝』が論孟学庸や『史記』や『左伝』と同格に扱われていたのを知るべきである...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...まだ戸をしめている家さえある...
梅崎春生 「幻化」
...自分の尊敬する人の力さえあれば...
オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 「罪と覚悟」
...この杉浦にさえ見はなされたら...
太宰治 「花火」
...気づきさえすれば...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...発明や発見でさえない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...「妙覚寺の聖人でさえもあの通りの有様で往生が出来ない...
中里介山 「法然行伝」
...甲野さんは眼さえ動かさない...
夏目漱石 「虞美人草」
...それに雨さえ降り出した...
夏目漱石 「坑夫」
...八っちゃんは主人が怒(おこ)り出しさえすれば必ず泣き出すべく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あわてていさえしなければ...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...みんな話してくれさえすればいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...キケロが言ったようにすべての歴史家にまさっているのみならず・(c)多分(a)そのキケロにさえもまさっていたと思われる・用語の清純にしてなんぴとの模倣をもゆるさぬ完璧に感じながらよむのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...聖者たちでさえそう申されている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これさえ出来れば...
横光利一 「微笑」
...まんじゅう笠のツバをおさえて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それを生んだ母親でさえ持てあますものだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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