...いつも初更(しょこう)を過ぎさえすれば...
芥川龍之介 「報恩記」
...科学のようなごく客観的に見える知識でさえが...
有島武郎 「片信」
...小鳥たちさえも、こわがって、この庭の中へは、はいってこようとしないのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...そして海鳴(うみなり)のような音さえ聞えるのです...
海野十三 「怪塔王」
...あの時君が油障子から顔を出しさえしなければ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...にがにがしくさえなった...
太宰治 「花燭」
...午前一ぱいを生き切る事さえ...
太宰治 「風の便り」
...その社会学者達自身さえが止むを得ない必要のない限り真面目に用いてはならぬ言葉である...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...二群のものは一見別な問題のようにさえ見做されているのだ...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...公式を使って問題を解くことさえが...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...その手をそのままささえていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私は彼女の前に安らかな親しみをさえ感じた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...この熱情は個々の熱情を滅ぼすだけの労をさえも取らないで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...信仰であるようにさえみえる...
山本周五郎 「季節のない街」
...戦場に向って行く男の児(こ)特有の勇しい希望さえ燃え輝いていた...
夢野久作 「戦場」
...殿のおゆるしさえあれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...庭木はそこを遮(さえ)ぎっているが...
吉川英治 「柳生月影抄」
...これらはヨーロッパやアジアの奢侈に馴れたスペイン王さえ喜んで使ったほど繊巧な織物であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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