...始終ごみごみした横町(よこちょう)に...
芥川龍之介 「母」
...東京のごみごみした所で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ごみごみした臼や古俵ばかりで何もなかった...
犬田卯 「米」
...ごみごみした家の露地のつきあたりに...
梅崎春生 「黄色い日日」
...ごみごみした横丁にあるバラック建ての婆さんの家だった...
海野十三 「東京要塞」
...ごみごみした汚(きたな)い場末の街は...
高見順 「いやな感じ」
...線路にそって大都会の場末らしいごみごみした景色が展開し出した...
谷譲次 「踊る地平線」
...あすこの裏あたりのごみごみした長屋を軒別(けんべつ)見て廻った...
近松秋江 「うつり香」
...ごみごみした飲食店や...
徳田秋声 「黴」
...このごみごみした尾道市に...
中井正一 「聴衆0の講演会」
...際限なき焦土の上に建てられた臨時の建築物と仮小屋とのごみごみした間を縦横に貫き走っている処が...
永井荷風 「深川の散歩」
...ごみごみしたそれらの町家(まちや)の尽(つき)る処...
永井荷風 「雪解」
...かうしたごみごみした敗戦下の日本で...
林芙美子 「浮雲」
...ごみごみした、玩具箱(おもちやばこ)をひつくり返したやうな、桟橋が、遠くなるまで、切れたテープを、富岡は頭の上で振つてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...いかにもごみごみした...
堀辰雄 「花を持てる女」
...ごみごみした通りや...
前田河広一郎 「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」
...ごみごみした一隅へ急に移ってはどうかと思って居りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ごみごみした街中ではあるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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