...あかつきのどこかで何か搗いてゐる朝風に竹のそよぐこと青田かさなり池の朝雲うごく・朝風の青柿おちてゐて一つおきるよりよい風のよい水をよばれたS家即事伯母の家はいまもちろ/\水がながれて・水でもくんであげるほかない水をくみあげる風ふくふるさとの橋がコンクリートふるさとのこゝにもそこにも家が建ち八月三日風...
種田山頭火 「行乞記」
...俺(わたし)とは極(ごく)懇意で...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...その合間に、ごく近くに、さらさらと軽やかな音とも云えない音がする...
豊島与志雄 「月明」
...その音はごくしばしば聞かれた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...負債の牢獄(ろうごく)から父の記憶を引きぬいてしまう時がきたのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その中にごく当り前のことかなんぞのように...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...今でもごく辺鄙な温泉場には...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...あまりにも緩怠至極(かんたいしごく)な阿古十郎の態度に庄兵衛は呆れたり腹を立てたりしているが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どれもこれも三十年ぐらゐはごく注意して...
堀辰雄 「恢復期」
...ごく僅かな人々にしか耐へられないのだ...
堀辰雄 「詩人も計算する」
...音楽第7回金吾壮六春子敏行鶴乗客一〃二〃三出札(駅員男)改札(駅員女)若い女一〃 二音楽田舎のごく小さな駅の待合所近くの物音...
三好十郎 「樹氷」
...しかし、ホントの春子さんは、ごく普通の、何処にでもいる弱い女ですよ...
三好十郎 「樹氷」
...その辛労さえも((c)この辛苦をプラトンはごく軽く見て...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...又田舎からも極安(ごくやす)ものを二百でも三百でも出来るだけドッサリ頼んで参ります...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...」やはり吉は黙って湯をごくりと咽喉(のど)へ落し込んだ...
横光利一 「笑われた子」
...常に積極的な信玄がなおうごく気色(けしき)を示さず...
吉川英治 「上杉謙信」
...あれはまず三成でうごく...
吉川英治 「大谷刑部」
...地獄使(じごくし)などと仏法からいわれているからな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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