...これまでに見たことがありませんでした...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「もみの木」
...小ねずみは、これまでに、そんなことをちっともききませんでしたので、めずらしがってきいていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「もみの木」
...無論これまでに漕ぎつけたのは...
石川啄木 「菊池君」
...これまでにこの山をめざして攻めのぼって来た警官隊や青年団などの数は...
海野十三 「火星兵団」
...それにあそこで潜水艦をこしらえたという話は一向耳にしていないからね」「たとえこれまでに建造したことがなくっても...
海野十三 「地球発狂事件」
...彼はこれまでにこの窓硝子の鳴ったのを一度も聞いたことがなかった...
海野十三 「○○獣」
...おくみは気のせゐか、同じさうしたしんとした家へ上つても、これまでになく、何だか陰気な色の中に這入つたやうな気がするのは、暗にあゝした奥さんの事で厭な目を見られた青木さんの心持を考へるからであらうか...
鈴木三重吉 「桑の実」
...己がこれまでにどれほどたくさんの立派な船が舷側(ふなばた)に攻め寄せられたのを見て来たとお前は思う? それから...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...こんな風に二人は、この山毛欅(ぶな)に囲まれた片田舎で、これまでにない、面白い一春を過した...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...自分はこれまでにもうたびたび猫の事を書いて来た...
寺田寅彦 「備忘録」
...これまでに世話して来た...
徳田秋声 「爛」
...Kはこれまでに電話でこんな音を聞いたことがなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「この子供は八ヶ月でこれまでに成長しました...
平林初之輔 「人造人間」
...広海屋は、首を振って、「どうも、ほかのことなら、そなたとわしの仲、何ともしようが、今度のことばかりは、この広海屋も、損得を捨て、ただ人さまの為になろうとして、思い切っての大仕事――すでに、お上すじとのお約束もあり、こればかりは堪忍(かんにん)して貰いたい」「では、おぬしは、年来の交誼(よしみ)を捨て、この長崎屋の、咽喉をおしめになるつもりだの?」「何の、そんな、馬鹿らしいことが――」と、広海屋はカラカラと笑って、「長崎屋さん、お互に、米穀のあきないにまで、手を出してはおれど、そなたも物産海産の方で、立派なのれんを持っていなさるお方――思惑(おもわく)の米商いが少しばかり痛手を負うたとて、世帯に何のかかわりがあるではなし――それに、今度の米の値上りでは、これまでに、たんまり儲けてしまわれている癖に――は、は、は、は、は」長崎屋は、ぐっと、広海屋を睨(ね)めつづけた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これまでに何度も何度もあったっけ...
三好十郎 「冒した者」
...850これまでになく金を沢山出すことになっています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...これまでに無いことだった...
矢田津世子 「女心拾遺」
...「これまでに幾たびか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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