...大きなこむぎパンを六つも...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...余が畑の小麦(こむぎ)も大分こぼれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...どくむぎ、あたますき、なでしこむぎ、はとまめ、やはずえんどう、たいま、いぬすぎな、そのほかいろんなものがはいってやがるんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...有繋(さすが)にお袋(ふくろ)は小麥粉(こむぎこ)を隱(かく)してお品(しな)へ遣(や)つた...
長塚節 「土」
...小麥(こむぎ)の穗(ほ)にもびつしりと黴(かび)のやうな花(はな)が附(つ)いた...
長塚節 「土」
...空(そら)からは暖(あたゝ)かい日光(につくわう)が招(まね)いて土(つち)からは長(なが)い手(て)がずん/\とさし扛(あ)げては更(さら)に長(なが)くさし扛(あ)げるので其(そ)の派手(はで)な花(はな)が麥(むぎ)や小麥(こむぎ)の穗(ほ)にも沒却(ぼつきやく)されることなく廣(ひろ)い野(の)を占(し)めるのである...
長塚節 「土」
...小麥粉(こむぎこ)を少(すこ)し鹽(しほ)を入(い)れた水(みづ)で捏(こ)ねて...
長塚節 「土」
...大威張(おほえばり)して」おつぎは呟(つぶや)きながら内(うち)の女房(にようばう)に聞(き)いて小麥粉(こむぎこ)を一捉(つか)み出(だ)して遣(や)つた...
長塚節 「土」
...此(こ)れが晩稻(おくいね)の花(はな)だ」兼(かね)博勞(ばくらう)は手(て)にした小麥粉(こむぎこ)を悉(こと/″\)く掛(か)けて畢(しま)つた...
長塚節 「土」
...其(そ)の時(とき)畑(はた)には刷毛(はけ)の先(さき)でかすつた樣(やう)に麥(むぎ)や小麥(こむぎ)で仄(ほのか)に青味(あをみ)を保(たも)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...只(たゞ)さうして居(ゐ)る間(うち)に舊暦(きうれき)の年末(ねんまつ)が近(ちか)づいて何處(どこ)の家(うち)でも小麥(こむぎ)や蕎麥(そば)の粉(こ)を挽(ひ)いた...
長塚節 「土」
...手拭(てぬぐひ)を被(かぶ)つて暑(あつ)い庭(には)に小麥(こむぎ)を叩(たゝ)いて居(ゐ)るのを其處(そこ)此處(ここ)に見(み)ることがある...
長塚節 「土」
...横(よこ)に轉(ころ)がした臼(うす)を前(まへ)に据(す)ゑて小麥(こむぎ)を攫(つか)んでは穗先(ほさき)を其(そ)の臼(うす)の腹(はら)に叩(たゝ)きつけると種(たね)がぼろ/\と向(むかふ)へ落(お)ちる...
長塚節 「土」
......
長塚節 「土」
...小麥(こむぎ)と違(ちが)つて濕(しめ)つぽい夏蕎麥(なつそば)は幹(から)がくた/\として幾度(いくど)も叩(たゝ)きつけねばなか/\落(お)ちない...
長塚節 「土」
...天道樣が小麥色(こむぎいろ)に色付けをして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...にげろ ふくやよ にげろ! でなきゃ ぎゃくに やられちまうぞ!」やすみなく ネズミさんたちの 歌は つづいていきます ――「おくさまの からすむぎを ふるうのですおくさまの こむぎこを ひくのですクリのみに くわえましたらば小1時間ほど ねかせましょう...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...藁のなかでは小麦稈(こむぎから)のよくすぐったのがいちばん萱に近かったが...
柳田国男 「母の手毬歌」
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