例文・使い方一覧でみる「こまやかさ」の意味


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...そんなをりに口でも渇いてゐると、誰もがその二つ三つを摘み取つて、そつと口に含むものだが、ついそれなりにうちやつておいたなら、いづれはそこらを飛び廻つてゐる小鳥の餌にでもなるのだらうが、さうだと思ひながらも知らず知らずのうちに盗み食ひして、一粒も残さず採りつくしてしまふのも、その味が棄てがたいからで、前歯でそつと噛み割ると、なかに盛られた甘い汁が、そのまま跡形もなく舌の上にとろけゆく口触りのやはらかさ、こまやかさ...   そんなをりに口でも渇いてゐると、誰もがその二つ三つを摘み取つて、そつと口に含むものだが、ついそれなりにうちやつておいたなら、いづれはそこらを飛び廻つてゐる小鳥の餌にでもなるのだらうが、さうだと思ひながらも知らず知らずのうちに盗み食ひして、一粒も残さず採りつくしてしまふのも、その味が棄てがたいからで、前歯でそつと噛み割ると、なかに盛られた甘い汁が、そのまま跡形もなく舌の上にとろけゆく口触りのやはらかさ、こまやかさの読み方
薄田泣菫 「独楽園」

...漸く病癒えたばかりの新婦の看護ぶりのこまやかさは...   漸く病癒えたばかりの新婦の看護ぶりのこまやかさはの読み方
辰野隆 「感傷主義」

...きめのこまやかさと色つやのなまめかしさは...   きめのこまやかさと色つやのなまめかしさはの読み方
谷崎潤一郎 「痴人の愛」

...山のみどりのこまやかさ...   山のみどりのこまやかさの読み方
種田山頭火 「行乞記」

...・山をあるけば木の実ひらふともなく・水くんでくる草の実ついてくる森はまづいりくちの櫨を染め夜はしづかだつた、雨の音、落葉の音、そして虫の声、鳥の声、きちんと机にむいて、芭蕉句集を読みかへした、すぐれた句が秋の部に多いのは当然であるが、さすがに芭蕉の心境はれいろうとうてつ、一塵を立せず、孤高独歩の寂静三昧である、深さ、静けさ、こまやかさ、わびしさ、――東洋的、日本的、仏教的(禅)なものが、しん/\として掬めども尽きない...   ・山をあるけば木の実ひらふともなく・水くんでくる草の実ついてくる森はまづいりくちの櫨を染め夜はしづかだつた、雨の音、落葉の音、そして虫の声、鳥の声、きちんと机にむいて、芭蕉句集を読みかへした、すぐれた句が秋の部に多いのは当然であるが、さすがに芭蕉の心境はれいろうとうてつ、一塵を立せず、孤高独歩の寂静三昧である、深さ、静けさ、こまやかさ、わびしさ、――東洋的、日本的、仏教的なものが、しん/\として掬めども尽きないの読み方
種田山頭火 「其中日記」

...酔心地のこまやかさ...   酔心地のこまやかさの読み方
種田山頭火 「其中日記」

...情誼のこまやかさには敬服している...   情誼のこまやかさには敬服しているの読み方
野村胡堂 「随筆銭形平次」

...どんな洞察こまやかさで子らの成長の過程と人生の曲折を同感し...   どんな洞察こまやかさで子らの成長の過程と人生の曲折を同感しの読み方
宮本百合子 「結婚論の性格」

...こういう心持のキメのこまやかさというものは...   こういう心持のキメのこまやかさというものはの読み方
宮本百合子 「獄中への手紙」

...こういう天然の情のこまやかさと...   こういう天然の情のこまやかさとの読み方
宮本百合子 「獄中への手紙」

...そして、一般的な場合としていうとき、そこにある人間の高さ、美しさ、こまやかさ、絶え間のない心くばりの交流について、そのほんの一部分のことしかふれ得ないのですものね...   そして、一般的な場合としていうとき、そこにある人間の高さ、美しさ、こまやかさ、絶え間のない心くばりの交流について、そのほんの一部分のことしかふれ得ないのですものねの読み方
宮本百合子 「獄中への手紙」

...こんな話にも故宮の御感情のこまやかさが忍ばれて源氏は恋しく思った...   こんな話にも故宮の御感情のこまやかさが忍ばれて源氏は恋しく思ったの読み方
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」

...外から見る時には想像の出来ないこまやかさがあって...   外から見る時には想像の出来ないこまやかさがあっての読み方
室生犀星 「蜜のあわれ」

...まして閨中(けいちゅう)のあの情のこまやかさ...   まして閨中のあの情のこまやかさの読み方
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」

...小鳥好きな小僧氏の勤勉と愛情のこまやかさを見て...   小鳥好きな小僧氏の勤勉と愛情のこまやかさを見ての読み方
吉川英治 「折々の記」

...情(じょう)のこまやかさに...   情のこまやかさにの読み方
吉川英治 「私本太平記」

...情の深さを味わいのこまやかさで量り...   情の深さを味わいのこまやかさで量りの読み方
和辻哲郎 「転向」

...しかしその比類なき濃淡のこまやかさは...   しかしその比類なき濃淡のこまやかさはの読み方
和辻哲郎 「日本精神史研究」

「こまやかさ」の書き方・書き順

いろんなフォントで「こまやかさ」


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