...なんだか知れないけれどもぼくはおばあさまの様子(ようす)がこっけいにも見え...
有島武郎 「火事とポチ」
...その親分然たる態度に七分の同感と三分の滑稽(こっけい)味を見出す興味とで...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...滑稽(こっけい)である...
太宰治 「一日の労苦」
...滑稽(こっけい)なことは皆(みな)が庭園へ出て逍遥(しょうよう)した時佐助は春琴を梅花の間に導いてそろりそろり歩かせながら「ほれ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...滑稽(こっけい)を感じると同時に...
寺田寅彦 「柿の種」
...そんな滑稽(こっけい)な記事はありにくいわけである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...クリストフがとにかく自分に恋愛的感情をいだいてるかもしれないという滑稽(こっけい)な考えを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ともに彼らには滑稽(こっけい)に思われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...軽い滑稽(こっけい)の念をさえ起こさせることがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...当時の社会の滑稽(こっけい)と罪悪とを素朴(そぼく)な視力によって諷刺(ふうし)させんがために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夫の方はいかにも心丈夫のようで少し滑稽(こっけい)だが...
夏目漱石 「こころ」
...旨(うま)いものでも食って死ななくっちゃ」私には旨いものという父の言葉が滑稽(こっけい)にも悲酸(ひさん)にも聞こえた...
夏目漱石 「こころ」
...中には馬鹿気て滑稽(こっけい)なのもたくさんありますから子供の見たがるのも無理ではないかも知れません...
夏目漱石 「中味と形式」
...少しばかりこっけいで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...第一印象は滑稽(こっけい)だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...よろこびをもってしていることも云えば滑稽(こっけい)な位のことなのだし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今から思うと、こっけいさ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...全体大原が女に向って野心を起すとは滑稽(こっけい)だね...
村井弦斎 「食道楽」
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