...実に滑稽(こっけい)ではないか...
井上円了 「おばけの正体」
...誰も買い手(て)がなかったというような滑稽(こっけい)な話がある位です...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ただ滑稽(こっけい)に聞えますよ...
太宰治 「新ハムレット」
...新人らの弱い滑稽(こっけい)な一面を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は興奮しきって滑稽(こっけい)なほどになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...返辞の滑稽(こっけい)さにびっくりした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昔私と滑稽(こっけい)な決闘をやったあの好男子を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...浮世絵には思付きの妙あり芝居には滑稽(こっけい)諧謔(かいぎゃく)なくんばあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...悠々としている顔が滑稽(こっけい)にすら見えた...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...色という字の下へ赤斑(あかまだら)と書いた滑稽(こっけい)も微(かす)かに胸に浮んだ...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...そっと手を廻して真相を探ってみたなどという滑稽(こっけい)もあった...
夏目漱石 「それから」
...それでも女二人は滑稽本(こっけいぼん)の場合のように口を利(き)き合わなかった...
夏目漱石 「明暗」
...Kが滑稽(こっけい)な決定を行なったのか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...どんな滑稽(こっけい)な羽目に落ち込んで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...第一印象は滑稽(こっけい)だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...今から思うと、こっけいさ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...全体大原が女に向って野心を起すとは滑稽(こっけい)だね...
村井弦斎 「食道楽」
...富穀もまた滑稽(こっけい)趣味においては枳園に劣らぬ人物で...
森鴎外 「渋江抽斎」
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