...無理に威厳を保とうとするのはあるいは滑稽(こっけい)に聞えるかも知れない...
芥川龍之介 「十円札」
...苦痛や憂鬱(ゆううつ)さえもがこの男の深刻な顔にこっけいな生真面目(きまじめ)さを加えて...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...元来椿岳というような旋毛曲(つむじまが)りが今なら帝展に等しい博覧会へ出品して賞牌を貰(もら)うというは少し滑稽(こっけい)の感があるが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...こっけいなしぐさを練習するのでした...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...よっぽど滑稽(こっけい)なものだったと見えて...
太宰治 「嘘」
...不規則に節くれ立った妙な滑稽(こっけい)なものにできそこねてしまうのである...
寺田寅彦 「糸車」
...しかし私は猫のこの挙動に映じた人間の姿態を熟視していると滑稽(こっけい)やら悲哀やらの混合した妙な心持ちになるのである...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...一方において科学の効果がむしろ滑稽(こっけい)なる程度にまで買いかぶられているかと思うと...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...自分の滑稽(こっけい)なことがわかっていたから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...滑稽(こっけい)な点をうかがってるその意地悪な眼つきに会って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...相手の滑稽(こっけい)な純朴(じゅんぼく)さに気が折れてしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その傲慢心に滑稽(こっけい)なやり方でおもねるのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...諷刺(ふうし)滑稽(こっけい)の黄表紙(きびょうし)はその本領たる機智(きち)の妙を捨てて漸(ようや)く敵討(かたきうち)小説に移らんとし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...読んで冒頭より門番の滑稽(こっけい)に至って冥々(めいめい)の際読者の心に生ずる唯一の惰性は怖と云う一字に帰着してしまう...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...見かけは滑稽(こっけい)なやつだけど...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...あなたには滑稽(こっけい)に見えて侮辱をお与えになったのでございますね」総角(あげまき)の女王は極度に口惜(くちお)しがっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今一つの思いがけぬ滑稽(こっけい)は...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...滑稽(こっけい)だな...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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