...滑稽(こっけい)としか思われない...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...なんだか知れないけれどもぼくはおばあさまの様子(ようす)がこっけいにも見え...
有島武郎 「火事とポチ」
...滑稽(こっけい)に見えたので...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...甚だ滑稽(こっけい)と申し上げるより他は無かった...
太宰治 「惜別」
...幾分滑稽(こっけい)だったであろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...やはり同様に破産した事務所の家具が運び出される滑稽(こっけい)な光景がある...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...猛獣の争闘のように血を流し肉を破らないから一見残酷でないようでありむしろ滑稽(こっけい)のようにも見えるが...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...しかし私は猫のこの挙動に映じた人間の姿態を熟視していると滑稽(こっけい)やら悲哀やらの混合した妙な心持ちになるのである...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...あれを読むと自分は妙に滑稽(こっけい)を感じる...
寺田寅彦 「備忘録」
...そして彼らの唯一の滑稽(こっけい)な点は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...危険な人物というよりもむしろ滑稽(こっけい)な人物と言うべきであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...滑稽(こっけい)とまじめと奇想とは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...滑稽(こっけい)であると共にまた恐ろしいもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...浮世絵には思付きの妙あり芝居には滑稽(こっけい)諧謔(かいぎゃく)なくんばあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...読んで冒頭より門番の滑稽(こっけい)に至って冥々(めいめい)の際読者の心に生ずる唯一の惰性は怖と云う一字に帰着してしまう...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...色男として別に通用する特製の重吉との矛盾がすこぶるこっけいに見えた...
夏目漱石 「手紙」
...烏骨鶏(うこっけい)だ...
南方熊楠 「十二支考」
...随分滑稽(こっけい)さね...
村井弦斎 「食道楽」
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