...澄み切った青空のここかしこに屯(たむろ)していた...
有島武郎 「親子」
...ここかしこの山間渓間にはまだ残雪が深く...
上村松園 「北穂天狗の思い出」
...二人の男ががらくた物の間をここかしこと探し始めたが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...猫の脚あとが此処彼処(ここかしこ)に点々とする...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...ここかしこに無数の群集がいて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ここかしこに病人用の豆ランプに似た反照燈がついていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ここかしこから手の届く幾茎(いくくき)の草花を折って来た...
夏目漱石 「思い出す事など」
...ここかしこに枝を辞したる古い奴(やつ)ががさついている...
夏目漱石 「野分」
...此処彼処(ここかしこ)に往々急峻なる地隙...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...殊に白く蔽はれた水田の中のここかしこに...
野上豐一郎 「北信早春譜」
...今日ここかしこにあって社会科学がマルクス主義によって着々業績を挙げつつあるとき...
三木清 「科学批判の課題」
...ここかしこに芝居小屋を掛けて...
森鴎外 「金貨」
...ここかしこに、喚(わめ)き、呻(うめ)きがあがる...
吉川英治 「三国志」
...ここかしこ数丈の水煙が立った...
吉川英治 「三国志」
...ここかしこに溺るる者...
吉川英治 「三国志」
...ここかしこに思い泛(うか)べ...
吉川英治 「新書太閤記」
...脚気を病みつつ一夜のうちに、豊田郡一帯は、無数の焦土を、ここかしこに、作っていた...
吉川英治 「平の将門」
...早くもここかしこにまたたいている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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