...ただ仮初(かりそ)めの恋にも愛人の頬(ほお)はこけるではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...すぐにずっこける...
梅崎春生 「幻化」
...笑いこけるようにして言った...
大杉栄 「日本脱出記」
...そうやって手を取り合って笑いこける二人は...
高見順 「如何なる星の下に」
...げらげらと笑ひこけるのだ...
武田麟太郎 「落語家たち」
...お春が愛想よくあしらいながら面白がって笑いこけるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この様子があまりに滑稽(こっけい)なので皆の笑いこけるのにつり込まれて自分も近ごろになく腹の中から笑ってしまった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...あれをこれをと注文して話させては笑いこけるのであった...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...さんざてこずらしておいてから不意に顔をあげべろつと舌をだして ああいい気味だ といふやうに得意に笑ひこける...
中勘助 「銀の匙」
...笑いこけるほどの新し味があったかも知れないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あせればあせる程こけるのである...
長塚節 「痍のあと」
...見物人は拍手をしなからわつわと笑ひこける...
長塚節 「撃劍興行」
...自転車は逆立も何もせず至極(しごく)落ちつきはらったものだが乗客だけはまさに鞍壺(くらつぼ)にたまらずずんでん堂とこける...
夏目漱石 「自転車日記」
...やはり何でもなかったので彼女は晴やかに笑ひこける...
原民喜 「淡雪」
...親子三人揃うてこけるちゅうのは珍しか」「転げたくらいですんで...
火野葦平 「花と龍」
...なおげっそりとこけるように見えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...そのはかなき名を見つけ出して笑いこけると...
吉川英治 「醤油仏」
...待ってましたと笑いこけるのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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