...庭に薬研状(やげんなり)の泉水ありて...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...親はげんなりと草臥(くたびれ)てしまふといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...どうかすると聴衆をげんなりさせて...
薄田泣菫 「茶話」
...薄青い電燈の光が掻巻にくるまつた彼女の姿をげんなりと照してゐた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...見あきるほど見たし――もうげんなりだよ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...果して、いくばくもなく、胃の腑を充分に満足させた闖入者は、げんなりとして、人のよい顔をし、充ち満ちた腹をゆすぶって、四方の隅々までジロリジロリと見廻しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...おきまりの門口をくぐり直すようでげんなりする――註...
中里介山 「大菩薩峠」
...げんなりするだけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...やれやれ、これでまあ、こっちも助かった、船頭親子も怪我がない限り、おっつけ舟も廻って来るだろう、と旅人どもは、市(いち)が栄えたような心持で、げんなりしたが、白雲ひとりだけの興味は、決してそれで尽きたのではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうげんなりした顔をしているくらいだから...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...況(いわん)や不整方程式には、頭も乱次(しどろ)になり、無理方程式を無理に強付(しいつ)けられては、げんなりして、便所へ立ってホッと一息吐(つ)く...
二葉亭四迷 「平凡」
...十景全部立つとげんなりした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...げんなりする程たらふく食べた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夜も食堂の飯、げんなりする...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...むしろ食傷してげんなりしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...げんなりして飲みたくなくなったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...げんなりしているじゃねえか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いくぶんげんなりして...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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