...葉子はさげすんだ心持ちで...
有島武郎 「或る女」
...とげとげする触感が...
有島武郎 「カインの末裔」
...以上は、わが武勇伝のあらましの御報に御座候えども、今日つらつら考えるに、武術は同胞に対して実行すべきものに非ず、弓箭(きゅうせん)は遠く海のあなたに飛ばざるべからず、老生も更に心魂を練り直し、隣人を憎まず、さげすまず、白氏の所謂、残燈滅して又明らかの希望を以て武術の妙訣(みょうけつ)を感得仕るよう不断精進の所存に御座候えば、卿等(けいら)わかき後輩も、老生のこのたびの浅慮の覆轍(ふくてつ)をいささか後輪の戒となし給い、いよいよ身心の練磨に努めて決して負け給うな...
太宰治 「花吹雪」
......
立原道造 「暁と夕の詩」
...「妨げすな」と、走ってきた役人が叫んで、得物を構えて、立止まった...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...ちっと披げすぎたが...
直木三十五 「南国太平記」
...本邦で申しますとお吸物なんでげすな...
中里介山 「大菩薩峠」
...国を憂(うれ)いて大いに旗上(はたあ)げするつもりであるといった...
新渡戸稲造 「自警録」
...この法外な自惚(うぬぼれ)男をさげすむやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは彼女にちらりと蔑(さげす)むような頬笑みを浮べさせただけだった...
堀辰雄 「菜穂子」
...傍人より見なば定めて狂人の言とさげすまるゝ事と存候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...先日の夢にお見上げすることができまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼らをさげすんだのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おまえの顔にあらわれたさげすみの色を見たとき...
山本周五郎 「やぶからし」
...手に持っていた朝顔や草の花を投げすてて...
吉川英治 「大岡越前」
...孫権はいよいよ蔑(さげす)みながら...
吉川英治 「三国志」
...――と又太郎高氏は、さげすみつつも、またつい、佐々木道誉の話し上手につりこまれては、「……が、しかし一種の人物」と自然に同調もされてしまう...
吉川英治 「私本太平記」
...お蔑(さげす)みでございましょうの...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索